千夏を見送り、午後の開店準備をしている時だった。

「あ、あの、秋人さんッ」

キッチンの椅子に座っていたオレに、琴美が話しかけてきた。
目線を合わせてはすぐ外してしまう、まるで恥ずかしがり屋の女の子だった。やはり琴美らしくない。

「ん?」
「えと、その…、さ、さっきの、お客様は、えっと、あ、秋人さんの、お知り合い…ですか?
「あ、あぁ、なんつーか、アレだ、マンションの部屋が隣同士で、」
「それ、本当…なんですか?」

ここで確認を取るということは、前にそこの話を聞いたということか。店長から聞いたんだと思う。
まさかとは思うが、千夏がいる時に店長が出てきたのは、オレと千夏の関係を店長に代わりに
訊いてきてもらうためだったのかもしれない。

そして、本当かどうかを訊かれ、すぐに頷けない情けない自分がいた。

「え、いや、そりゃ、まぁ…」
「あっ、ス、スミマセンッ、こんなこと、訊いちゃいけませんよね、私ってばすぐ…」

読点も入らない早口、なおかつ赤面しながら言って、キッチンを出て行った。何かあったのか?



パラパラと客入りはあったが、昨日に比べれば雲泥の差だった。そんな午後の四時。

「あ…」

琴美が立ち上がり、入り口横の大きなガラス窓にそっと手をついて外を眺めた。

「雨、降ってきちゃいましたね…」
「あれ、本当だ」

店長も追って外を見る。まだ勢いは弱いが、ポツポツと降り出している。

「てるてる坊主は降ってからが本領発揮。諦めるのはまだ早いよ」
「でも、これじゃお客さん来ませんね」
「まぁね。でも、仕方ないよ」

オレがここに来て一ヶ月も経っていないが、わかったことがある。
客が来る忙しさよりも、客が来ない暇の方がはるかに辛いのだということを。
オレたちは人間だ、待機電力のみを消費して待ち続ける家電とは違うのだ。

そして、おもしろいくらい客が来ないまま閉店時間を迎えた。

「え~っと、明日のことなんだけど、」

店の真ん中に皆を集め、店長が言う。

「台風のことを考えて、開店は12時からとします。台風が去っていない場合は私から電話で業務連絡
しますが、よろしいですかな?」
「ん」
「はーい」

夏といえば台風、台風といえば夏。大型でも強力でもないが、用心するに越したことはない。

閉店準備。雨はドシャ降りとはいかないが確実に強くなっている。千夏が傘を持ってきてくれなかったら
間違いなく風邪を引いてドロドログタグタになってあぁ給料よさようならになるところだった。

「お先失礼しまーす」「しまーす」

琴美に便乗、共に店を出る。軒先の雨除けの下で雨の勢いを眺める。

「秋人さん、傘あります?」
「ん…、あぁ」

鈍感なオレでも、ここで『さっきの客に持ってきてもらった』なんて言ってはいけないと思った。

「じゃ、明日もがんばりましょうね」
「こちらこそ」

そして琴美はお疲れ様でしたと言って傘を差し、駅とは反対の方向へ歩いていった。
店長も琴美も地元暮らしで、他から通っているのはオレだけだった。遠くはないが。

オレも傘を差していつもと同じ道のりを逆行する。マンションの管理人のおばちゃんに帰宅の挨拶、
四階に上がり部屋の前に立つ。

ピンポーン。ズドドドドド。ガチャ。

「おか~えり♪」

サッ。

「ふわわわわっ!」

緊急回避、千夏のあまりの勢いの良さに塀を超えて落ちるなと判断し、とっさに手を添えて勢いを殺す。

「うにゅ~…」
「ただいま」
「落っこちちゃうかと思った…」
「自業自得だ」
「だってぇ~…」
「ほら中入るぞ」

腕にくっついたままの千夏を持ち上げ中に入り、玄関に立ち尽くす。

「離れなさい」

無視して、

「お昼びっくりしたでしょ?」
「当たり前だ」
「おいしかったよ、とっても♪」
「そりゃどうも。だから離れろ」

無視して、

「ね、あのウェイトレスさんがキートの言ってた琴美さん?」
「あぁ」
「わたしとちょっと似てるね」
「だから言ったろ?」
「うん」
「わかったら離れろ」
「ヤ~だ~」
「えぇい暑苦しい」

靴を脱いで千夏を持ち上げたままリビングに行き、フンと持ち上げてソファに座らせる。
やっと手を離し、今度は、

「ごはんごはん~」
「へぃへぃわかってるよ」

怒りも反論もしない。オレも腹がペコペコだからさっさと作って食にありつきたいのだ。
冷蔵庫を開けると昨日までなかった食材がある。千夏が買い物に行ってきた証拠だ。
いっつも不思議に思う、料理はできないのにそれらしい食材は買ってこれるのだから。
さぁ作るぞ頑張るぞ、食材の良し悪しで味が違うなんて千夏に言わせないんだ。



「あーそこそこきくきく…」

オレが床に座り、後ろのソファに千夏が座って肩揉みをしてもらっている。

「全然こってないよ?」
「きくんだよこれが…」
「こってないのに?」
「オレの筋肉はやわらかいんだよ…あぁちょい右あーそこそこ…」

昼間は店長に肩揉みをしていたが、本当はしてもらいたかった。それぐらい肩揉まれが好きだ。
千夏にはこってないこってないと言われるしこっているとは自分でも思わないが、やってもらうと
何故だか実に気持ちがいい。こう、解放されるというか、癒されるというか。

「今日西方さんに聞いたんだけどね」
「…誰それ?」
「三階のおばさんだよぉ」
「あぁあの人ね」
「三浦においしいかき氷屋さんがあるんだって。行ってみない?」
「ん、今度の休みに行くか。仕事以外で三浦行ったことないし」
「じゃ決まり♪ 他の約束入れちゃダメだよ?」
「他に誰と約束すんだよ」
「あはは、そっか」

何か失礼なことを言われたような気もするが、気持ちいいから何も言わない。

「ね、わたしにもやって♪」
「えー」
「いっぱいやったでしょ、ほら早くぅ」

オレの横に座り、ソファに上がらせようとする千夏。抵抗しても無駄だろうしな。

「ほらどうだ」
「ん…、ちょっと痛い」
「これぐらいか?」
「うん。気持ちいい」

5秒後。

「お~わり」
「えっ、ちょっと、早すぎるよぉ」
「オレはやってもらう方が好きなんだぃ」
「じゃあもうお小遣いあげないッ」

あ、スネた、卑怯な。

「わ~ったよ」
「どうも~♪」

さすがはワガママ姫だ。この程度なら慣れてるし、いいんだけどさ。小遣いなしの方がはるかに辛い。
だがしかし、オレはこのまま肩揉みを続けるほど優しいヤツじゃない。ふっふっふ…。

ふと気が付くと結構な時間肩揉みをしていて、さらにふと気付けば千夏はふらふら舟を漕いでいた。
チャーンスと言わんばかりに得たりとした顔で、手を大きく広げて千夏に背後から襲いかか

ピンポーン。

「ふぇ…? あ、はーい」

千夏、立ち上がる。オレ、襲い掛かる。千夏、いない。オレ、倒れる。
テーブルにモロに鼻をぶつけてしばらく悶絶する。鼻血は出ていないが、脳内出血してそう。

「わっ!?」

どうした千夏姫! 今助けに…

玄関先に立っていたのは、ズブ濡れな上に垂れた前髪で目を隠した…直立するドザエモンだった。

「え、あ、えと、どなたで…」
「あー…俺だ俺…」

聞き覚えのある声だった。千夏もそうらしく、強ばっていた肩がゆるんだように見えた。
ドザエモンはビショビショの手で前髪をかき上げ、目を見せた。

「ふぇ!?」

見て、何故か千夏が驚いた。そして千夏は、トンデモナイことを言ってのけた。

「お…、お兄ちゃん!?」

お、

おお、

おおお、

お兄ちゃん?

「わわわ、ちょ、タ、タオルタオルッ」

千夏は慌てて脱衣所に入り、バスタオルを持ってくる。

「すまんなーいきなり…」
「ホントびっくりしちゃったよもぅ。あ、キート、なんかあったかいの作っといて」
「…」
「キート?」
「へ?」

遠く冥王星まで飛んでいた意識が光速を超えて戻ってくる。千夏がお兄ちゃんどざえもんの頭を
バスタオルでわしゃわしゃと拭いていた。

「あったかいのなにか作っといて」
「え…あ、あぁ」

とりあえず料理のことは考えられる。すぐに出すならコーンスープ辺りがいいか。
水を電気ポットに注ぎ、節約のため抜いておいたコンセントを差して電源を入れ、加熱開始。
その間も千夏はどざえ兄ちゃんのために奔走、風呂に入れたり着替えにオレの服を持っていったり。

千夏に…お兄ちゃん?

声に聞き覚えはあった。しかし、千夏に兄貴がいたなんて聞いた覚えはない。
この声は…誰だったか。この声が千夏の兄貴だというなら、オレも間違いなく会っているはずだ。
そう、聞くたびに嫌気と楽しさが入り混じったような複雑な感情が沸く、この声。

「ふぅ…」

一段落した千夏が反対側のソファにドカリと座る。

「なぁ」
「ふぇ?」
「お兄ちゃん?」
「うん、そだよ」
「…いたのか?」
「へ?」

まるで全然全くもってこれっぽっちもなに言ってるかわかんないって顔をする千夏。

「いた…って、なに、えっと、生きてたかどうかってこと?」
「ちちち違う違う、お前に血の繋がった兄弟がいたのかって」
「…本気で…言ってる?」
「オレは正気だ」
「ほら、お寺で遊んでる時によく来たじゃない」
「…はぁ!?」

思い出した。この声の主は、昔オレと千夏がお寺で遊んでる時によく乱入してきて、
オレにちょっかいを出しては泣かせてその度にアメをよこして泣き止ませていた、暇なヤツ。

「そうかそうだこの声あの人か!」
「そうだよ? 知らなかったの?」
「お前の兄貴だったなんてゼーンゼン一ッ言も聞いてないッ」
「うっそだぁ」
「ウソこいてどうする」
「そうだけどぉ…」

千夏がやや俯く。

「でも、小学校入った時お兄ちゃん5年生だったし、同じ苗字だから気付いても、」
「杉本なんていっぱいいるさ」
「あ…、うん…」

やや間を置いて、

「そっかぁ…、知らなかったんだ…」

ショックとはいかないまでも、驚いているようだ。驚きはオレの方がでかいが。

「お寺でも仲良く遊んでたし、てっきり知ってると思って…」
「ただの気さくな暇のニーチャンだと思ってた。まさか千夏の兄貴だなんて思いもしなかったし、
千夏がワガママなのはひとりっこだからだと思ってたぞ」
「むぅ~、なにそれ~」
「ははは冗談冗談」

またやや間を置いて、

「…キート」
「ん?」

千夏が急に真剣な顔になって訊いてくる。あまりに突然でオレも変にぎこちなくなる。

「わたしにお兄ちゃんがいると…、イヤ?」

なんだ。何を訊くのかと思えば、そんなことか。

「ンなわけないだろ。むしろ嬉しいくらいだ、千夏の兄貴があんなバカみたいに楽しい人で、」
「バカで悪かったなぁバカで」

ぎくぎくぎくっ。

「悪いな千夏、何かと」
「ううん、いいよ気にしないで」

バスタオルでわしゃわしゃと金髪を拭きながら兄貴のご登場。千夏の横にドカリと座った。

「おーデカくなったなぁあン時の坊主」
「ぼ、ぼぼ、坊主ってなんスか」
「別に礼節なんか気にしなくていいんだよ。どっちも成人してんだ、昔みたいにタメでいいぞ」
「…はぁ」

なんつーか、ちっとも変わってない分、やりにくい。

「じつはな、こっちの方に遠征に来てんだよバンドの。ライブ…っつってもクラブハウスでやるメチャクチャ
小規模なヤツなんだけどさ」
「うんうん」
「でよ、笑い話みてぇだが来る日間違っちまってな、今夜やるはずが明日だったーなんて着いてから
わかったもんだから困~っちまってさぁ」
「うんうん」
「近いわけじゃないけど県内だったし丸一日分自由時間ってことになったからさ、ちょうどお前からもらった
手紙持ってたんで住所見てチマチマ調べて来てみたってわけよ。でも俺不精だからな、台風来るなんて
知らなくてこの有り様。まいったよマジで」
「そっか、だからここわかったんだ。部屋は管理人さんに訊いたの?」
「おうよ」

来た理由はよくわかった。千夏が手紙を送ったのは初耳だが、来れた理由もよくわかった。
しっかしまぁ、よく喋る。

「バンドの方はどう?」
「まぁまぁだな。インディーズとしてデビューするとかって話も出てるぞ」
「それ、すごいじゃない! もしかして来年にはメジャーデビューかも?」
「おいおい音楽はそう甘くねぇぞ。そうなるといいけどな」
「がんばってね。でもここで唄っちゃダメだよ?」
「わぁってるよ。いくら妹の家とはいえ評判悪くして帰る不孝者じゃねぇさ」

何か一方的に会話が進んでいるようだが、一応会話から状況を吸い取ってみよう。
まだまだ駆け出しのバンドでボーカルやってて、小さい会場でライブやるために飛んできたと。
昔はスッキリした短髪黒髪だったのが、今じゃ短髪こそ変わらないが中途半端な金髪だった。
これが流行りだというなら仕方がないだろうが、オレみたいな素人から見れば…なんとも。

「あ、ねぇ、お腹空いてない?」
「あ~そういやムチャクチャ減ってるわ、背中とくっつきそうな勢いだ」
「キート、お願いしていい?」
「ん。了解」

メシを求める者は拒まん、という即興スローガンとともに台所へ向かう。

「キートの料理すっごくおいしんだから。レストランでコックやってるんだよ」
「ほぉ~、俺にドロ団子食わせようとした坊主がか」

いらんこと覚えてるな。

「しっかし千夏も思い切ったことしたよな、こんな辺境までカケオチたぁ」
「カ、カカカ、カケオチじゃないよぉ!」

いらんこと言うな。

「あー坊主、悪いんだが塩分控えめで頼むな。ノド痛めちゃマズイし」
「へぃへぃ」

いらん注文するな。作ってるのただのソーメンだぞ。誰が作ったってうまいマズイなんかない。

さっさと出来上がり、めんつゆはやや薄めにして出した。

「お~サンキュな、いただきまーす」

ズルズルル。

「うん、うまいうまい。茹で加減もちょうどいいや」

誰が作ったって、とは言ったが、やはりうまいと言ってもらえると嬉しいものだったりする。

「千夏は食うな、晩飯食ったろ」
「ふぇ…? あっ、た、食べないよぉ。そんなに食いしんぼうじゃないもん」

日常生活から見れば説得力の欠片もない言い訳である。

「まぁまぁいいじゃねぇか坊主、千夏も今のうち食っておかないと、なぁ?」
「…どゆこと?」
「なんだわかんねぇか、つまらんなぁ」

ズルズルル。

「?」「?」

オレと千夏、目を合わせて首を傾げた。



「じゃ、お先入りまーす」

一人にするなーって意味で止めたが、千夏はさっさと風呂に入っていった。
オレと兄貴、数年ごしの一騎打ちである。

「一緒に入れば良かったじゃん」
「なっ、は、入るわけないでしょうが」
「ンだよカケオチまでしてそれかよ、もっとアツアツなとこ見せてくれたっていいだろチューとか」
「ア、アンタそれでも千夏の兄貴か!?」
「おうよ。心優しき杉本長男、アメの栄治さ」

心優しかったら妹の恋路くらい大観してやれないものだろうか。あえてツッコミはしない。

「んでよぉ」

兄貴は急に立ち上がり、反対のソファのオレの隣に座った。そして、馴れ馴れしく肩を組んできた。

「な、なによいきなり」
「兄貴の俺が訊くのもなんだけどさ」

ニヤリと笑って、

「もう済んでんだろ?」
「…は?」
「いやだから千夏と」
「…なにが?」
「おいおいわかってんだろー? さすがの俺でもその先は言えんぞ兄貴として」

都合のいい時に兄貴になるなコイツは。

「まっさかお前らでもカケオチまでしたのに"まだ"なんて言わないよなぁ?」
「だからなにが?」
「…マジでわからん?」
「あぁ」
「…こりゃ、兄貴として考えにゃならんな」

何の話をしているんだろうか。オレにはさっぱりわからない。

「でもま、仲良くやってりゃそれでいいんだけどな」

ごもっともだ。

「そうだお前、レッカマン好きだったよな?」
「まぁ」
「今新しくマンガで出てるの知ってるか?」
「最新刊まである」
「おぉマジで!? 読みたかったんだけど金なくてさ、読ましてくれよ」
「別にいいけど、曲げたり汚したら弁償な」
「はいはいわかってま~すよ~」

そうか、兄貴もレッカマンが好きだったのか。ファンは一人でも多い方がいい、ぜひ読ませよう。



「ふぇ? お兄ちゃんは?」
「レッカマン読んでる」
「あ、そっかそっか、なるほど」

千夏の部屋の隣の物置兼オレの部屋で、兄貴はこもりっきりになってレッカマンを熟読している。
風呂上りですでにパジャマ姿になった千夏は、肩にタオルをかけて反対のソファに座った。

「お話しした?」
「すぐレッカマン読み出したけどな」
「変わってないでしょ」
「全然」
「…変なこと、訊かれなかった?」
「訊かれた」
「なんて?」
「ん~…、カケオチだのもう済ませただの"まだ"だの」
「わっ」

千夏はポフッと顔を赤くして頬を両手で隠し、その後すぐに赤いままの顔を怒らせて、

「もぉ~お兄ちゃんてばそういうことばっかり…」

…なになに?千夏はわかるのか?

「なぁ千夏」
「ふぇ?」
「なんのことだ?」
「なにが?」
「だから、兄貴殿が言ってた話」
「…本気で…言ってる?」



時刻は22時半。千夏は先に眠り、オレもソファに横になって毛布を掛けた。
兄貴は結局、物置兼オレの部屋でレッカマンを読みまくったまま眠ってしまった。
久々の再会であろうはずの兄妹がここまで何もなく眠ってしまうのだから、サッパリしてると
いうかなんというか、そこらへんは兄弟のいないオレにはわからない世界なのだろうと割り切る。

横から叩きつけるように雨が降り、窓ガラスを容赦なく攻撃する。台風が接近しているのだ。
不眠症の人なら妨げにもなり兼ねない雨の粒音も、我らが爆眠族には聞こえぬも同然だった。
眠っている間に過ぎ去ってくれることを祈る。せめて12時までには、客の足を鈍らせないためにも。

そんなことを考えつつ、眠りに就く。

「うおぉ~レッカマ~ン、いけ~そこだ~…ZZZzzz…」

…あの寝言さえなければ快眠できるのだが。