| ザ・コンビニ 24 ピンポーン。 長身でスラッとした、整った顔立ちの白人男性が訪れた。 フランスとかイタリアの人かな。 かっこいい、と素直に思える人。 どんなに普通な服でも、何故かその人が着ると何倍もかっこよく見えてしまう、そういう世界の人。 モデルでもやっているのかもしれない。 ビシッと決まったスーツで、こんな時間に大変だ。 男性は意外にも雑誌コーナーで週刊少年ジャンプを手に取り、立ち読みを始めた。 まぁまぁ、先入観は良くないよね、第一私が言えた義理ではないし。 ペラペラと読み流した男性は雑貨コーナーで単三電池を、ドリンクコーナーで紅茶を取ってカウンターに置いた。 精算していると、いきなり話しかけられた。 マズイ、外国語なんだろうけれど全然わからない。 せめてどこの国の言葉かくらいわかればいいのだけれど、いやそれがわかったところでどうしようもないか。 「アー…」 ちょっとお国っぽく言ってしまう自分が恥ずかしい。 「アイキャン、ノット、スピーキング…えーっと」 たどたどしく喋る中、流暢な外国語で話を続ける男性。 あぁ、平凡な私にはこれくらいの処理能力しかない。 ドラえもん、私に翻訳こんにゃくを― ん? おや? まさか? もしかして? 彼の話を、少しじっくりと聞いてみる。 「ワターシ ニホンーゴ ニガテティディース ゴメノソーイ」 …日本語じゃん! Back | ザ・コンビニ 25 |