| ザ・コンビニ 3 ピンポーン。 パジャマにジャケットを羽織ったサラリーマン風の男性が、小学校低学年くらいの女の子を連れてやってきた。 普通に考えて、親子だと思う。 親子じゃなかったら、今すぐに警察に連絡します。 お店に入るなり女の子はアイスクリームコーナーに走り、キラキラした目で物色し始めた。 やれやれといった表情でついていくサラリーマンを見るに、どうやら女の子のわがままに付き合わされているらしい。 私が女の子くらいの年頃は、夜は寝なければいけない、問答無用で寝なければいけない、そう思っていたのだけれど。 今となっては深夜にバイトなんかしちゃってるし、こんな親子もいるわけだし、時代は変わるんだなぁと実感。 「パパ、あれがいい!」 「…200円!? たっか…。なぁ、他のにしてくれないか」 「え〜?」 「パパのお財布な、今ちょっと風邪ひいてて、なかなかお金が出てこないんだよ」 「パチンコ屋さんで風邪ひいたの?」 「えぇっ!? ちょっ、なんでその話、」 「ママが言ってたよ」 「…くぅ〜…」 やがて女の子が嬉々とした表情でカウンターにアイスを置いた。 バーコードを読み取って、レジに表示されたアイスクリームの価格は、200円。 お父さん、ガンバッ。 Back | ザ・コンビニ 4 |