ザ・コンビニ 19
ピンポーン。
人生にくたびれた感じのおよそ四十代の女性がやってきた。
店内を回って、袋入りの飴と缶コーヒーを持ってカウンターに置いた。
小計を終えて支払い金額を言うと、女性は財布からお金を取り出し始めた。
「あら」
その手がピタッと止まって、
「やっぱりいいです」
お店を出て行った。
マ、マジっすか…。
せめて商品くらい戻してください!