ピン―
 「キャーーーーーッ!!」
 ビックリした。
 チャイムも鳴り止まぬ内に、耳をつんざくような叫び声が店内に響き渡った。
 裏手で在庫整理をしていた私は慌てて表に出る。
 が、店内には誰もいない。
 そしてガラス越しに外を見ると、女性が全力で走り去っていた。
 否。
 …逃走?