えーと今日の日記はですね、前もって総括しますと、電車の往路で読んだ小説の、冒頭7ページで出てきた単語を検索し、出てきた施設に即日訪問し、帰りの電車で読み進めたら作中で訪問したという話。
木曜日。会社から指示された産業医との面談のため新宿へ。電車用の小説がなかったので前日に本屋に行ったらなくて、もう一軒行ったらまたなくて、探しているのはミアッキーの恋する寄生虫なんですが、どっちの店にも三日間の幸福がズラリというトラップ。何作前だと思ってんだ…。諦め切れなくて訪問したゲオで残り一冊を辛くも入手。往路で早速読もうとページを開いたところ、冒頭の7ページ目で出てきたフタゴムシが気になってすぐさま検索し、検索結果を眺めていたら寄生虫博物館だって? 目黒にあるという。入館無料、寄付募集、目黒駅から徒歩15分。へぇ。行こう。目的地がココだけならあるいはなかったかもしれませんが、近くに候補のカフェがあるのでついでに。
新宿到着。時間があるのでおなじみ東新宿のセガフレードでソロ一杯。安定したオーソドックスな味で落ち着くわぁ。一階の禁煙席は白人さんばかりだし異国情緒が目の前のインドカレー看板で霧散する。のんびり飲んで時間が来たので、セブンで水を買ってから産業医面談を一瞬で終了。本当はこのあと、ロッピーで割引券を印刷してピカデリーで聲の形を見るつもりだったんですが虫に負けた。ついでだから紀伊国屋書店に寄っていこうと南下したら、あれ、なんか空気が寂しいな…、ああ、タイムズスクエア店はもう閉店しちゃったのか。まだまだ先だと思ってたけどニュースになったのは随分前だったしね。ここから戻って本店に行くほどの用事でもないので、京王新線に乗って兄貴ハウス。昼時なのでなに食おうか考えたけど思い付かず、物色がてら散歩に出る。おいしそうなインドカレーとか群馬野菜の店とかあったけど、兄貴から提示された「モスかサイゼ」というローカルパワー皆無の選択肢に屈服してモス。チキンとれんこんバーガーはおいしかったけど猛烈にライスバーガーが欲しくなった。
その後兄貴が爆睡してしまったので時間を惜しんで出発。新宿から山手線で目黒駅下車。駅を出てすぐに坂が出てきて、やはり東京は坂の街だなぁと体感する。ひたすら西進していて、あ、そういえば寄付用のお札が万札しかないからくずさないと、施設の向かいにあるファミマでブームのこんにゃくゼリー。この辺ってシャレオツ家具屋が多いですね、シャレオツカフェのシャレオツ店主が好んで仕入れそうな。男は黙って空気椅子。というわけで寄生虫専門の博物館目黒寄生虫館に到着。創設者が私財でこさえた博物館で、今でも入場料を取らず寄付やショップ収益のみで運営しているそうです。勢いで来てしまったけどそんなに見るものはないだろうなぁと思って至近距離でガン見するハメに。いやぁコレは興味深い。肉眼だととてつもなく小さいのに、それが群れを成すと巨大化したり宿主に脅威を与えたりする。群生ってスゴい。他にもカメの頭まるごととかネズミまるごととかひたすらにグロッキーですが、決して模造ではなく本物のホルマリン漬けだというリアルが興味深い。意外にも女性客もおり、多くはないけどカップルや夫婦、おばさん二人組など、単なるグロッキー一辺倒ではなく学術展示という面が大きいらしい。でも、二階に展示されていた、象皮症で陰嚢が肥大化してしまった写真を見たカップルが、女「なにあれ」男「ん? 金玉」何故だかものすごくなつかしい気持ちになった。少しでも貢献できたらと思ってショップを覗いてみたけど魚の内臓ポストカードとかでイマイチ。アンケートにちゃんと『立体マグネットください』って書いておいた。展示されていたダイビング新聞の一部にあったハイパーパラサイトという単語が衝撃的で、うわぁアヤで戦いたいって思った。寄生虫を扱っている博物館ですから、少なからずミトコンドリアが噛んでいるんじゃないかと思ったんですが、ただのひとかけらも露出がなかったので寄生虫の範疇ではないのですね。というかミトコンドリアはそもそも原始的過ぎて、寄生虫どころか人体扱いされているから取り扱われるはずもないか。衝撃的な展示はたくさんありましたが、最も鮮烈だったのはボルボソーマ。尖った口先を腸壁にブスッと差して栄養を搾取するようですが、その見た目があまりにも工学的で、本当に古来からの生物なのかと疑いたくなるその造形に驚いた。生物でもこの鋭角さを生み出せるのだという生きた証。コイツの立体マグネットください。あとシタムシも気になったけど、他にも似たような展示はあった。千円寄付して出発。
時間が差し迫ってきてしまい、余裕たっぷりアキバに突撃する予定がもう暗くなってきた。日比谷線に乗りたいので目黒川沿いを北上。時期に来れば綺麗なんだろうなぁと思いつつ絶対来ないだろうなぁと確信しつつ、タクシー会社の上がゴルフ練習場というレアな建物がある歩道橋を渡ってすぐのところ、スイッチコーヒー東京。子連れの奥様が豆買ってて連れの女の子の動きに翻弄される。テンプレートだけど綺麗な店内。ご夫婦っぽい。レジに立つ美人奥様に「エスプレッソのソロってできますか」と訊ねたら、奥にいるハンサムご主人が食い気味に「シングルですか?」と確認してきたのでイエス。ソロで頼むと怒られるシステムなんだろうか…。しかもお会計200円、焙煎がメインとはいえ都内の立地とは思えない、安い。ノバポのカップ、ウチのトールとは違う広口タイプ。保温性を考えるとトールの方がいいけど、広口はマキアートやりやすそうだし肉厚をより感じやすくてこれはこれで良いなぁ。でもお高いんでしょう?と思って検索したら珈琲問屋で646円(セール価格)だった。早速一口。…な、なんだと! しょっぱい! 自宅で焙煎テストしてる時に味わった猛烈な塩味ほどではないけど、間違いなくあの方向性のしょっぱさ、酸味が突き抜けたようなしょっぱさ。酸味ベースだけど酸味はほとんどなくて、地べたにベタッと伏せたような苦味がじわーっと。このしょっぱさは酸味から来るものだと思ってましたが、酸味なくてとても苦い、大変不思議な豆だと思った。ブレンドだとここまで特徴出ないと思うからシングルなんだろうけど、わからん。
店を出てダッシュで恵比寿駅、日比谷線に乗って秋葉原。時間が差し迫ってきているのでダッシュで最初の目的地、ツクモ本館。アーキサイトのキーボード用リストレストを購入。ウレタンタイプで使いやすいですが、テンキーレスキーボードと全く同じ幅で買ったら左ひじを立てるスペースを失ってしまった。続いて千石、L字USBアダプタを買いに来たら、左向きと右向き以外に上向きと下向きがあることに気付き、しかもmicroBとminiB。そこでレートさん電撃的に閃いた。下向きのminiB買えば、パソコンに繋いでるDUALSHOCK3のケーブルの煩わしさが軽減される! Bluetoothで繋げられる設定してあるけど! 続いて東映ランド、特に目的はないけど覗く。USB接続のスタンドできるファンがあり、ケーブル途中にボタンが付いていて強弱を切り替えられるという。もしかしてアレはボタンじゃなくてダイヤルで可変なんじゃ?と淡い期待を持って店員さんに訊ねたらわざわざショーケース開けて確認してくれた、でもやっぱりボタンだった、強弱2段階だった。続いてシャンドン。先輩がiPhone7を買い、オレのマグネットアダプタを見て気に入ったようなので、じゃあコレのLightning用の買ってきますよ!と大風呂敷背負って売り場に来てmicroBしかなかったーーー。なんとお恥ずかしい。自分の分のmicroBケーブルだけ購入。外に出て先輩に電話、他社の高いのでもいいか訊ねたら、699円→1280円の差額に戦慄してキャンセル。サーセンした。ダッシュヨドバシ。有隣堂でメディワくん文庫を物色。目ぼしい作品はリストアップしていたけど、店頭で琴線に触れた作品が二つも出てきたので購入。お仕事ガール!とゴーストフィルム。前者は息抜きに。後者は、メディワくん文庫でもあやかし系は徹底的に避けてきたんですが、コレはどうも単なる幽霊モノではないと感じたので。候補にない作品を買うと候補作品が減らず、メディワくん文庫スパイラルから一生抜け出せないと思った。四階でBTスピーカー見たけどさすが高い。三階でGX7MK2ペロペロ。…ん? シャッター動作方式の設定にAUTOってあるけどどういうこと? いつものパナソニックのヘルパーお姉さんに訊ねたところ、単にシャッタースピード1/8000以上になるケースでは自動でメカから電子シャッターになるとのこと。なるほど、ありそうでなかった設定ですね。電子シャッター推奨派だから使わないかもしれないけど、MK2のメカシャッターはかなり性能上がってるから侮れない。12-60も久々に触って確認したら、やたらズーミングが渋くてなんだと思ったら鏡筒に貼られたヨドバシールに引っかかっていた。ある種の営業妨害である。ついでにG7XMK2も触ってニヤニヤしてきた。ややこし過ぎる。
帰りの電車で恋する寄生虫再開。いつものミアッキー路線に寄生虫という変化球が乗るだけでこんなにおもしろいのかーやるなーと思いながら読み進めていたところ、本文中に新幹線→山手線→目黒駅はい来たーーーーー。本編に出てくる前に聖地に訪問という、コレが噂のセミ巡礼である。ミーンミンミン。その合間に読んだネットニュースで、ドラクエXで不正アイテムを入手した27才のシステムエンジニアが逮捕された。自分の知識を試したかった、という。一方、恋する寄生虫の主人公は27才のシステムエンジニアで、作品中に力量を試すと称してウイルスを作成して恫喝されるところから転が始まっていく。なんだこの奇跡ビックリしかない。そして就寝前に読破。丸一日で読破してしまったのは初めてかもしれない。おもしろかった、作品より経緯が。作品自体はもちろんおもしろかったですが、やはり金字塔の三日間の幸福は上回れなんだ。ミヤギ結婚しよう。
土曜日。頭とってきた。床屋のマスターがiPhoneのバックアップについて訊ねてくるのでiPhone持ってないのに対応しまくった。結果、auショップに持っていくしかないと判明。iCloudはうまく動作せず、バックアップ先のパソコンはXPで先にそっちの寿命が来そうなので。チャリで行ったのでその足でホームセンター。自転車コーナーで折りたたみを探したけど目ぼしい物はない。焙煎豆冷却用のザルは以前キャンドゥで買ったんですが、すっかりおかんの台所用に持っていかれてしまったので再度仕入れ。ホームセンターなのでそこまで安いのはないとわかっていたんですが、土フルイが800円もしやがるので仕方ないから平ザル1382円を購入。超高い。すぐ近くのダイソーに黒のフェルトを買いに行ったらやたら込み合っていて、なんだこの混雑はと思ったらどいつもこいつもハロウィンだった。このあと18時から下町夜市と合同でハロウィンイベントをやるそうで、17時の今から駆け込み需要だそうで、フェルト羽織って参加しようか。用事は済んだけどまだ自転車漕ぎたいので適当にブラブラ、養鶏場直販センターで惣菜を買う。大きな胸肉の香草焼きが155円と安い! 一個ください! そして100g150円だったことに気付いたのは3分後だった。430円だった。あと鶏メンチとイカフライ買った。ラーメン屋のカレーはウマい的な。鶏屋のイカフライ。ムリだった。帰りにちょっとだけ下町夜市を覗いて、隙あらば中華屋台のチヂミ買って行こうと思ってスーパーハロウィン波状攻撃に一瞬で追い出されて遁走。
思えば日が暮れてからの夜間自転車ってこの折りたたみ自転車では初だったんですが、用意はちゃんとしてあり、フロントライトと点滅式反射板は取り付けてあります。フロントライトはただのLEDハンドライト、反射板もCR2032一発の自発照明ですが、いつの間にか点灯しなくなった。しばらく使ってなかったから壊れたか…、実用ゼロで…。まぁ仕方ないかー分解して調べるかー、と緩み留めナットで面倒な取り付け方をした反射板を外して室内に持ち込み、分解しようとした際にCR2032の表裏を逆にしてみたら点灯した。わっはっはっは。再度取り付け。
だいぶ書き忘れていたけど、先日の火曜サプライズ見てたらいきなりキャメルバックが出てきてビックリした。雑誌でもキャメルバック何度も出てくるし、うん、宣伝費スゴいんだなって率直に思った。火曜サプライズ級のゴールデンに映されたらしばらくは堪ったもんじゃないので保留。いやこの辺ってフグレン地獄の近所じゃないですか。ヤですよねぇホントねぇもうねぇ。