部屋とYシャツとコラム - MAR

「MAR」という漫画をご存知だろうか。サンデーで好評連載中の、メルヘン世界を舞台にした漫画だ。作者は同誌で「烈火の炎」を連載していた、ちょっとエロくて兄さんキャラでとっても綺麗なタッチの安西信行氏。今回のコラムは連載中の「MAR」に焦点を置き、2003年10月28日時点で発売されている3巻までの内容を参照してもらう事とする。なお、すでに読んでいる事を前提とするため細かい説明は抜き。

まず、ボクが何を言いたいか。何故このようなコラムを書こうと思ったか。それはただ一つ。

安西先生はやっぱり烈火から足を洗えなかった。

それをキーワードにしてMARを偏見含みに切り崩していきたいと思います。

メルヘン世界
1巻から早速メルヘン世界に飛んできたわけですが、これは「そういうテーマだから」という題目でなったものです。しかし、ボクはどう見ても烈火とカブらないための設定としか思えません。烈火の炎でも色々とグチャグチャなモノとかクリーチャーとかあったけど、それをやりやすくするため、便宜のためにこっちに飛んできた?
ARM
もうね、これハッキリ言って魔導具だろと。現実世界でやると間違いなくそう思われるだろうからメルヘン世界に持ってきたのではないかと勘繰りたくなる。ガーディアンだとかウェポンだとか言ってるけど別に魔導具でも区別はできたし、呼称が変わっただけでやってるコトは同じだと思う。
バッボ
新鮮みを失わせないために次々と登場する新しい能力―、これは烈火の炎でいう「八竜」に当たります。それをまたやってしまったのがバッボです。ARMであるバッボにストーンを入れ、ギンタが想像した能力がそのままバッボの変化能力になる。一見「八竜」と区別したかのように見えますが、考えてみれば能力を決めるのは安西先生なのです。現に烈火の炎と同じで初期能力は2つ、近距離用の剣(とハンマー)と遠距離用の乱射武器、バッチリ重なっています。烈火の場合の能力発現はイベントによるもの、MARの場合は任意ですが、このタイミングだってやっぱり安西先生が決めるわけで…。
第二次メルヘブン大戦
これは幽々白書から足を洗えなかったと言うべきか。まだ内容こそ明らかにはなっていないけど、どうにも烈火の裏武闘殺陣と同じ方向になりそうな気がしてならない。お願いだから大会に持っていかないで。総当たり戦にしないでトーナメントにしないで時間稼ぎしないで。
修練の門
烈火の炎でもあった烈火の修行シーン、またやりました。MARではほぼ全員だったり時間の経過が烈火とは逆で1/3だったりするけど、異空間に送ってガイドがいてしっかり強くなって帰ってくるってのは同じです。気持ちはわからんでもないですが、そう手軽に強くなっちゃつまらん気がします。もっと時間を掛けて右往左往して強くなっている様を見たい気もしますが、やっぱ面倒っていうかストーリー進めば強くなるしなぁ。
チェスの駒
イメージ変えても要はなんですけど。烈火でもあった階級をMARではさらに明確にして露呈強調というとんでもない事態に。今回は紅麗のようなライバル的存在がまだ出現していないから完全一致ではないけど。敵軍団を登場させた方が迫力というか威圧感も増すし、その内ギンタたちもレスターヴァ団とか組みそうな予感。
キャラクター別 - ギンタ
劇的に変えて欲しかったけどやっぱり烈火のお下がり的な主人公となってしまう。元気でうるさくて熱血漢で髪ツンツンで、もー髪の色を除けば烈火です烈火。これでダンナと関係があったら笑ってやる。
キャラクター別 - スノウ
珍しく該当するキャラクターが烈火にはおらず、これぞオリジナルといった感じの貴重なキャラクターです。ヒロインということは烈火では姫(柳)になりますが、雰囲気は全く似ていません。全体的にみれば「烈火のヒロイン」=「ギンタのヒロイン」に見えなくもないけど、個々で比較するとやはり似ていない。スノウ戦えるし。
ギンタとスノウ
3巻で「スノウを守る」みたいな事を言ってますが、烈火が柳を守るって言ってるのと同じです。ただ、烈火のような場当たり的な理由ではなく、それなりに納得できる理由で発言しているからその分マシかなと。でもなんだか同じ展開になりそう。もうキスしちゃったのは残念。
キャラクター別 - ジャック
土門。
キャラクター別 - アルヴィス
顔は小金井性格水鏡、プリチーでナイスガイな混合生命が誕生しました。一緒にいる妖精は願子か?
キャラクター別 - エドワード(アラン)
エドの方はさておき、問題はアラン。花菱のとっつぁんのようでもあり、桜火のようでもあり、スプリガンの御神苗 隆のようでもあり。甲斐性のある兄さん的な存在はどの漫画にもあるけど、やっぱり似てるな…。

こんな感じです。書く人も同じなら内容が似て当然かな。あだち充だって野球ばっかりだし。まぁ、なんだかんだ言ってもおもしろい事に変わりはないのでこれからも絶賛購読していきます。まだまだ巻数も増えていくだろうから、文句も増えていくかもな…。