カフェ巡りしてきました。GW唯一の旅立ち。一応カメラセット背負って出発。イタリア文化の本を電車内で読んでムードアップしておきながら一発目の目的地はカフェじゃない、秋葉原。毎年GWに開催しよって物販が二万回死ぬ絵師100人展05に今年も来場。大好きなカスカベアキラは画集で乳酸出し切って不参加なので今年は流しかなぁなんて消極的な思いで入場して、あれ、テーマなんだっけ、なるほど絵師の世界、うーんテーマと全然関係ない美少女ばかりでイマイチ響かないなぁ、やっぱり今年はこんなカンジで…、などとすでに諦めかけた序盤、その絵は突如現れた。よしづきくみち畔 -The Border-。会場の大半を埋め尽くす美少女ポスターの海の中、それはほぼ唯一の絵画だった。学校の廊下、非常口を開けたらそこは宇宙、制服を着替えて旅に出よう。有り得ない隣の世界観を、少女ひとりがファンタジーとしてまとめている。この作品展には最も場違いかもしれず、だからこそ最高の、それはシュルレアリスムだった。去年のカスカベアキラの作品はニヤニヤを我慢しながら見惚れていたけれど、この作品は違う、口をポカンと開けて食い入るように目を離せなかった。五分凝視したら一旦離れ、すぐに戻ってまた五分、また散っては五分、幾度となく繰り返した。言葉で形容できる作風じゃない、見たまんまの空気感にこそ惚れ込んだ、全く次元の異なる一枚。よしづきくみち、正直知らない人だったけど、通りがかりのカップルの男性がぼそっと「これあの人だよ、魔法遣いに大切なこと」ああなるほど、なつかしい、読もう読もうと思って一度も読まなかった、一冊だけ持ってるけど読んでない、あの人だったんですね。…あれ、この作風、最近どっかで見たような…、と調べたらメディワくん文庫の僕が七不思議になったわけで描いてた。意外に近い所にいらっしゃるもので。この絵欲しいけどもちろんグッズ化はされてない、複製はウルトラ高いので今回も我慢。カスカベアキラと違ってスーパータイムリー画集が出るはずもないのでひたすら目に焼き付けておくしかない。素晴らしい一枚だった。この一枚のために価値がある。マギの贈り物という一巻読み切りコミックを出したそうなので応援を込めて買ってみよう。あとAnmiという方の着物美少女の作品も非常に良かった。少女の絶妙な微笑みが強烈に引き付けますが、あれほど桜とピンクを散りばめても爽やかでべっとりしていないのは凄いなぁと思った。カントクなら死んでた。うたたねひろゆきも大胆に空白を置いて印象的でしたが絵そのものにはあまり惹かれず。
カフェ巡りと題して一発目から長々と作品展でしたがようやくカフェへ。史上最短アキバ滞在一時間で、食べログマップの外郭から攻めようと、山の手線から目黒、乗り換えて人生初の武蔵小山。おもむろにGX7を撮り出したら路地モードに入り、大口を開ける商店街ではなく路地の方に吸い込まれた直後にインドカレー看板が目に飛び込んできて、うわーこれからカフェ巡りで時間ないのに見つけちゃったよーもう見つけちゃったよー即入店。時間もちょうど昼過ぎだったし。やたら暗くて怪しげな店内に若い女性客一人でビックリする。ネパールカレー屋さんだそうで、ダルバートがメインだったけどそこまで食べられそうにないので日替わりのオクラマトンをナンで。滅多にシングルカレーなんて食べないので同じ味をひたすら食うのはこんなに疲れるものかと溜め息出ましたが、良いオクラを使っているようでおいしかったです。ドリンクも付いて800円なら駅前価格で安いんじゃないでしょうか。で、ここまで何気ない顔して何気なくスマホいじって何気なくカフェの住所を調べながら若い女子が気になって仕方がない。このままひたすらぼーっとしてやり過ごそうかと思ったけど食べ終えてるのに帰る気配がないということは据え膳ということじゃないだろうかとレートさん初めての武蔵小山ですでに人格ゾンビ。なんか空気的にも無言で帰るの変じゃないかってカンジになってしまったのでなけなしの勇気をパワーアンプ2000%で振り絞って「すすすすいません」と全くさり気ありありのさり気なさでカフェのことを訊いてみようとする。と、どうやら近所のパン屋さんでバイトしているらしく、お昼休憩で食事に来ていたらしい。若い女性一人でこの空気の店に。感動で泣きそうになった。パン屋の名前だけ聞いて、昼休憩が終わるそうで女子退店。オレも続いて退店する際、ネパール地震の募金を募っていたのでやたら豪奢なインド壺のフタを開けたら千円だらけで200円が申し訳なかった、しかしスーパーイケメンの現地お兄さんが「ありがとうございます!」とオレの倍は達者な日本語で感謝を賜った。結局カフェの場所はわからないとのことだったのでマップを頼りに歩いていたらそのパン屋と同じ通りだった。というわけでカフェ一発目、アマメリアエスプレッソ。いかにも今時なシャレオツな内装。ドッピオ一杯。ブレンドは種類があるそうだけど選べないようです。砂糖ドバッと入れてスプーン舐めてウ゛ッ、いやいややっぱり飲んでみなきゃゴクパイスーーーーー。テーブルに置いてあったブレンド紹介でも酸味を強調したブレンドとあったのでイヤな予感はしていましたが、はいはいフルーティフルーティ。さっさと飲み干して退店。あの酸味をフルーティと言うのはわかる、でも後味がおいしくない。酸っぱい顔をしたまま先ほど教えていただいたパン屋に行ってみたら先ほどの若い女子がすでに店頭に立っていてド緊張で入店してド満腹で何も食えないのにどうしようかととりあえずクッキーを取って会計したら例のお姉さんが会計に付いてくれて、この武蔵小山という二度と来ないだろう初めての土地で迎えた人生でも稀に見る世紀の大チャンスにレートさん終始無言で退店。今でもこの時のことを思い出してフルーティな感傷が。
続いてもちろん初上陸の奥沢駅。もうどこにいるのか全然わからん。適当に歩いてたら迷ったので地図を頼りに歩いてたら焙煎屋を見つけたりしつつオニバスコーヒー到着。細長い店内に大量のチャフに歓迎されながら入店。ブレンドが二種類選べるという、じゃあ酸味の少ない方で。座席が空いていないので砂糖コーナーで立ち飲み、砂糖が角ブラウンしかなくてお姉さんに一粒何グラムですか、いつもスティックしか使ってなくて…、と言ったらわざわざスティック出していただいた、ありがとうございます。二本ドボッと入れてゴクパイスーーーーー。コレで酸味少なめってじゃあもう片方のブレンドどんだけパイスーなんだ、考えただけで背中にクレマが。豆を入れているボダムのキャニスターがシンプルで素敵だったので訊いてみたけど生産終了品らしい、残念。
さすがに酸味だらけのフルーティ祭りを二連発されてレートさん瀕死状態、どこか安心できる店はないか…、と奥沢駅前をふらふらしていたらカフェアランチャートというアンテナがビンビン反応する店が。うーん、でもこだわりの焙煎屋ってカンジだなぁ、エスプレッソもなさそう(あとで調べたらあった)だしココは保留にしてよその、とそこから徒歩ゼロ分でITTA COFFEEなる焙煎屋、なんだ豆屋ムチャクチャあるなこの辺、こちらは看板にエスプレッソとあったので体力ゼロから崩れるように入店。ご夫婦でやられているようですが、ちょうど繁盛タイムらしくご主人ひとりで抽出忙しそうだった。エスプレッソを疲れたのでソロで。うわぁ超安心味。コレだよコレがエスプレッソだよ。決して飛び抜けておいしいとか特徴があるわけじゃないけどフルーティ二連続の後だったので安心して気が抜けてしまいしばらく休憩。カウンター席なのでご主人とお話ししたかったけど上記の通り非常に忙しそうだったので会計するのも悪い気がしてさらに待機。さすがにそろそろ出ようかというタイミングで尋常じゃないプリティガールが来店。あんまりかわい過ぎてお口あんぐりした、都内ってスゲェな。…あれ? このお店のカウンターは四席。二席はご夫婦が、一席はオレ、空席はオレの隣ひとつだけなのであれおかしいなオレの時代到来じゃないk「あ、持ち帰りで」お持ち帰りぃぃぃぃぃ…。
次のカフェの乗り換え都合で自由が丘まで歩いているつもりがどうやら逆方向だったようで、なんだーこんなに歩いたのに無駄だったのかー逆戻りするのもなぁ…、とマップを見てたら田園調布駅が近いという、おおあの駅前の地理が特徴的な田園調布駅、ちょっくら見てみようかと目指して歩いてみる。ブラブラ歩いてたらものすごく小さな公園があったので写真パシャパシャ。さらに歩いてさらに歩いておい田園調布駅はどこだ全然辿り着けない。ひたすら歩いてたらようやく線路が見えてきて、おっ、ようやく駅舎が見えてきた、意外に遠かったなーようやく田園調布駅だよーいけずなんだからなぁーもー【多摩川駅】あれ…。げっそりしたままとりあえず多摩川台公園に上がったらリバーサイドズンチャカうるせぇが聞こえてきたので無言で降りる。新緑の季節は葉っぱであんまり眺め良くないのかな。
自由が丘から乗り換えてニコタマ、さらに乗り換えて人生初の用賀。雰囲気がモロ三茶。ウッドベリーコーヒーロースターズ。雰囲気もお客さんもみんなシャレオツ。ソロ一杯。広いカウンターからキッチンが見渡せるので抽出を覗かせていただくと、キッチンスケールにトレイを乗せて、なんと粉の計量をハンドルごと量っていた、なるほどーコレはイイですね。一回目がダメだったのか抽出二回、粉の量もかなり厳密に調整していたのでコレはきっと素敵な一杯がゴクパイスーーーーー。もうイヤだ…。でもせっかく目の前のバリスタのイケメンお兄さんがいるのでハンドル計量のこととか軽くお話しさせていただいた。ゆっくり喋ったの今日初めてだなそういえば。そもそもエスプレッソがゆっくり喋るスタイルに合わないってのもありますが、少なくとも最初のパイスー二軒はパイスー退店だったので…。そのお話しの中で実は二店舗目が用賀駅のすぐ近くにあるというのでテクテク歩いてたらさっきのお兄さんが小さなスタンドスタイルの二号店の奥にいた。あれ、こっちの方がエスプレッソ安いんだ、居心地もこっちの小ささの方が好きだなぁ。
今日は次で最後にしよう、と三茶で下車。世田谷線に乗る前に胃袋休みを兼ねて念願のキャロットタワーに上ったら無料席ほぼビッシリであとは全てカフェとレストラン席。なるほどそういうカラクリか…。さっさと降りて世田谷線を松陰神社前で下車。食べログに登録していたCafe Lottaに入ろうとしたけど、んん、お食事カフェってカンジでエスプレッソバールとは違うみたい、やめとこう。駅前で都電をパシャパシャ撮って退散。兄貴ハウスに逃げ込んで牛繁で焼き肉。胃袋が…。やっぱ一度おいしい肉もといおいしいハラミを食べると食べ放題のハラミが全然おいしくない。クッパはどこでもウマいんだけど。焼き肉食べ放題はしばらく要らないな。
カフェ巡りDay2。早めの時間に兄貴ハウスを出て、幡ヶ谷駅前の箱根そば店変わってるー!? どうしようそば食べたかったのに…。歩いてればどっかあるだろうと気楽に考え、前回同様に玉川上水旧水路緑道を歩いて下北沢方面。前回スーツ姿で来店して混雑で諦めたベアポンドに再訪。10:30に来たら開店時間が10:45と出ていたのでそば屋を探して周辺をウロウロして下北沢にそば屋はなかった。セガフレードやらはやってたけどどう転がってもそばは食べられそうにないし時間もないので諦めてファミマでツナパン。慌てて食べ歩きして歩き大正漢方胃腸薬して時間になったベアポンドに行ったらまだ空いてなかった。前回の反省を生かして開店一番に入店。メニューを見ても変わった名前でどれがノルマーレかわからなかったのでハーフっぽい奥様に訊ねたらAngelナントカっていう怪しいメニュー名で怖い。少し待って出てきたエスプレッソカップには凄まじく微量の液体。この既視感は完全にターレットコーヒーのモンスターリストレットと同じ。またあの深い…が味わえるのかとビクビクしながら砂糖ドバドバして一口。…なんだ、これ。今オレが飲んだ物は一体なんだ。唇に当たった感触は少なくともオレの知っているエスプレッソじゃない。ターレットコーヒーのモンスターリストレットやエリオットのようなリストレットとも違う、これこそが本当に文字通りのホットチョコレート。砂糖を入れなくても甘さはありますが、砂糖を入れると完ぺきなチョコレートと化す。昨今、様々なエスプレッソの流れがありますが、リストレットの一つの頂点と言っても過言ではないと思う。初日から素晴らしい一杯と出会った。今日は良いカフェ巡りができそうだ。というお約束の死亡フラグ。飲んでる間にすげぇどこかでお見かけしたことのある坊主の男性が来店したけど誰だか思い出せない。下北沢の有名カフェだから有名な方も来るでしょう。マジ誰だっけ。
上機嫌で新宿に移動。ずっと行きたかった写真展、リコーイメージングスクエア新宿で開催中の「イタリアの最も美しい村」全踏破の旅に。素晴らしい風景を切り取った数々の写真に圧倒されつつも、最も感動したのが半光沢紙を使用していたこと。イタリアの街の色遣いと半光沢紙がこんなにも相性が良いとは思わなかった。これが立体感かと嘆息するほど美しい映え方でした。ああ行きたいイタリア超行きたい。主の吉村さんもいらっしゃいましたが話しかけたいタイミングに退席されていたのでお話しできず。行ってみたいなぁ。せっかくだから写真集買おうかと思って裏を見て4800円ウボボボボ。旅費に回すということで…。そこからすぐ近くにあるカフェポールバセットに。なんだこれすげぇ混んでる、さすがGWの新宿。メニューに【エスプレッソ】と【リストレット】って書いてあってビックリした。なるほど別メニューにする手もあったか。ブレンドが選べるというので酸味の少ない方。うんパイスー。さっさと飲み干して退店。
大江戸線でギロッポン。ツナパンしか食べてなくてお腹空いたので、ギロッポンに来たら必ず食べている、ミッドタウンの向かいにある小さなバーの野菜カレー。寝かせたカレーを温め直してカット野菜を入れるだけなんですが、寝かせているおかげでとてもまろやかで家庭的な味に。バーだけど。実際、GWということもあってか若い女子三人がタバコぷかぷか吹かしてたりおばさんが酔い潰れたりと極めて平常運転なバーの端っこで至って普段通りにカレーを貪っております。インドカレーばっかり食べてるけど外食でジャパンカレー食べるのは唯一ここくらいじゃないでしょうか。で、大変久々に訪れた本日の大本命、国立新美術館のマグリット展に訪れてチケット売り場大名行列を目にしてコンマ数秒でアンドターン。優柔不断マキシマムなレートさんもこういう時に限っては切り返しがやたら早い。GWに無益な行列で時間を無駄にするくらいなら家でガールズモードやっていたい。
大本命をあっさり諦めて次のカフェを目指す。歩きだけど結構あるので途中休憩という名目で軽く迷いながらもバールデルソーレの六本木本店。バンコソロ。…おっ、銀座店よりも酸味が少なくておいしい。目の前でスパッと出してくれるのでバール感を楽しむには最高のお店、しかも1~15日のバンコデーで一杯100円。素晴らしい。ササッと会計しようと財布から110円出してレジに向かおうとしたら通りすがりのウェイトレスが「100円ちょうどでーす」と手渡し会計でなんか色々感涙しそうになった。早く館林に来てください。
フラフラと写真撮りながら、今回最も楽しみにしていた、東京タワーにやや近いオレンジコーヒートウキョウ。場所がわからなくてマップで見たらすでに通り過ぎた反対側だったので横断歩道渡ったらFMIと遭遇した。普段の営業日が月金の平日なので5月4日月曜と言えどもGW祝日では厳しいか、と思ってたけどやっぱり営業してなかった、残念。オレンジの名を冠したカフェスタンドと、少し前にヤッケで書いた奇跡的な経緯から非常に楽しみにしていましたが、また別の機会に。せめて店内だけでも眺めてみようとガラス張りの狭い店内を覗き込んだらヴィビエンメ!? 今までの大半のお店がマルゾッコシモネリチンバリで占められていてこんなド近所にFMIがあってVBMとはオーナー良い趣味してらっしゃるんだろうなと思った、なおさら一杯いただきたい。
さらに歩いて新橋の慈恵医大の裏辺りにある焙煎カフェに訪問するも営業しておらず。食べログでよく見たらこちらも土日祝は店休だった。難しいな…。二連敗した上に次の店の当てを考えていなかったのでどこに向かおうか迷う。八丁堀のガムツリーに行こうとしたらこちらも日祝は店休でアウト。そしたら近い店はもうこっちしかないな、とずっと待望だったお店へ、人生初の広尾駅で下車して阿部バリスタのお店ピエトレ・プレツィオーゼにおや店休の香りがいやそんなまさかねハハハGW店休ゥゥゥゥゥ!! 三連敗だってゲラゲラゲラ膝から崩れ落ちる。呆然としてたら店内から若いお兄さんが出てきて東急百貨店の肉グルメ博に出店してますと案内していただいて全く行く気が起きない。さすがに三連敗でげっそりマックス。いやそれでも電車賃払って広尾まで来てしまってので無駄足を踏むわけには。辛うじて目的化した写真撮影を細々としながらせっせこせっせこ歩いて、恵比寿駅近くの猿田彦珈琲になんだこのセレブの塊は。ずっと思ってたけど日本人のセレブファッションは変。全然似合ってない。雑誌の服そのまま着てみたけどどうって言ってるようにしか見えない。そんな方々が店内ギッシリでもう帰ろうかと思ったけどここまで来て帰るわけにはいかない。元気を振り絞って狭い店内へ、若いTOKYO STYLEのお兄さんが「今ですとこちらのエチオピアの豆を使ったフルーティな酸味を」などと供述し始めたので酸味の少ない方でーって注文、三連敗明けにようやくあり付けた一杯をゴクパイスーーーーー。涙の三連敗からのド酸味でさすがのレートさんも激おこ。厚化粧店員にカップを返却して即退店。
もうイヤだ、フルーティフルーティって一つ覚えに感化され過ぎ、どうせもう酸味しかないよ、このまま恵比寿からJRで帰ろうか、とヤケクソで考えたけど、近所の代官山に砂糖不使用でおなじみの大好きなピカソルがあるのでせめてそこだけで寄っていこう。GWだけあってちょっと混んでる。砂糖不使用のシンプルサヴォアは人気のためかもう二種類しか残ってなかったので二種類とも購入。バナナ食べたかったなー。こんな長い日記書いといてなんですが代官山でスイーツ食べたァって要約したらものすげぇ読者負荷軽減になるなぁと悪魔のささやき。
そしてここまで来たらもう一蓮托生、本当に最後の最後、代官山にあるlab.LABAR。似たようなオシャレな建物が並んでいてどこだかわからなくてキョロキョロしてたらすっげぇセレブっぽい立地にあってメッチャ酸味で出しそうがイキフンMAXでついに飲まずして帰れそうな勢いだったけどグッと堪えて入店。自分でも驚くほどワクワク感ゼロでイケメンバリスタにソロ注文、半ば義務感のように気怠く砂糖を混ぜてスプーンをペロなんだって? ちゃんとテーブルに座って腰を据えてゴクウウウウウマいうわぁなんだよ酸味ありげな顔してかなり酸味抑えられてて香り高くてしっかりした苦味で砂糖の相性バツグンでとってもおいしい! なんかこうセレブ=酸味でゴメンナサイ。三連敗からのフルーティ祭りでヤケクソになってたレートさんに最高の光明が。少し前とは真逆の意味で呆然と飲んでいたら、先ほどのイケメンバリスタがお冷やを持ってきて「よく飲まれるんですか」コレですーーーコレを待ってたんですーーーうわーーーーーん。こちらのイケメンバリスタ、普段こちらに立っている店員ではないらしく、今日この店で淹れているのは非常にレアな機会という、年に数日とか。それもそのはず、普段は調理学校で教壇に立つ側の方だそう。そんな偉大な方に偶然にも淹れていただけるなんて、いやぁセレブっていいなぁ(妄想の国)。そしてそんなバリスタから衝撃の事実を告げられる。この酸味ほぼゼロのおいしい一杯がシングルオリジンなどと供述する。そんなバカな。シングルオリジンはフルーティと何度も泣かされてきたはずなのに。コロンビアを使って挽き目とタンピングと長めの抽出のバランスで酸味を抑えているらしい。マネしようとも思えない高等技術。舌の根渇かぬ内にさらに衝撃のセカンドブリット。マッツァー二台あるなーと思ってたらこっちのブレンドはもっと酸味がないという。ウソだウソだウソだ。今日ここまでのフルーティ即退店業務がまるでなかったかのようにまさかのおかわり、もちろんそのブレンドの方を注文。…ホントだ、さっきのコロンビアよりもさらに酸味が抑えられてる。インテルヴァッロのおかげで酸味パーフェクトゼロの世界を知っているから、飲み比べないとわかりづらい程度のものだけど、確かに酸味は少なくなっている。本当の酸味多い少ないの選択肢はコレくらいであるべきだよなぁと本気で思うし願う。なんかもう色々感動の波で呆然としながらイケメンバリスタに羨望の眼差しを向けたらすっげぇカッコよくドリップしてた。神か仙人だと思った。さらにサービスでマンデリンのドリップを少量くださった。結婚しよう。ドリップなんて滅多に飲まなくなったのでドキドキしながら口にしたら、エスプレッソを直前に飲んでいた反動もありますが、なんとまぁコーヒーじゃないような、まるで薄めたビネガーのような、そうコレこそがフルーティ。やっぱり酸味は苦手だけど、エスプレッソでひたすら尖らせたフルーティかっこわらいよりも断然爽やかで飲みやすい。お客さんが途絶えたほんのわずかな時間だけバリスタとお話しできましたが、時間と立地で立て続けに来客があったため惜しまれつつ退店。最後の最後で素晴らしい方と出会えました。三連敗してもフルーティ祭りに出くわしても、こういう出会いがあるならば、カフェ巡りは良いものです。
そこから北千住まで死んだような睡魔に襲われて意識朦朧、さらには空腹が襲ってきてこのままじゃ帰れそうになかったので緊急避難的に北千住駅を出てメシ屋を探して放浪、こんな都会まで出て名代富士そばでミニとり天丼と温かけそば。こういうのが一番落ち着くんです。せっかくなのでマルイのハンズに久々に行ったけど欲しかったOXOのアングルメジャーはナシ。眼球死亡の香りがしてきて異様に甘い物が食べたくなったので久々にフードコートに行ってみたら、イタリアで大人気というヨーグルトジェラート、ヨゴリーノという名前以外はおいしそうなデザートがあったのでラズベリーハーフを食べてみたらおいしかった。ハーフじゃなくて純ラズベリーならもっと甘さが控えめでおいしかったかもしれない。ホントに適当に食べてみたけど思い返すと食べたくなる味です、近所にできないかなバールデルソーレと一緒に。もうイタリア行けよ。