くたばり倒して数週間、ようやく芸術が爆発しそうな気分になってきたので朝から都内へお出掛け。アキバへの巡業のついでにエスプレッソを五杯飲んできた話です。表題にルビ振ったの初かもしれない。
おかんが仕事で出てしまったので自宅から駅まで歩く。駅の自由通路に投稿写真が展示されていたので何気なしに横目で見ていたらいとこの名前が。オレなんて一度も…、うう…。イヤフォンを忘れてきてしまったので珈琲美味手帖を読んで過ごす。なつかしの曳舟で下車、錦糸町北口みたいなイトーヨーカドー周辺でこの辺だよなーとキョロキョロしていたら本日の一軒目を発見、カフェシュクレ。入り口から豆やらドリップポッドやら意外にグッズが充実、販売も喫茶も力を入れているようです。開店間もなくで荷物がワチャっとしたカウンターで注文して席で待つ。カウンターに座っている先客のマダムが若いチャンネーバリスタと目の前のドリップ中のコーヒーを見ながら談義していて、あれ、あのチャンネーバリスタどっかで見たような…、ああFacebookのタイムラインで見たドリップのチャンピオンだかなんだか。エスプレッソください。お店のロゴがプリントされた、ウチと全く同じアンカップトリノのエスプレッソカップで一杯。おお、一日の最初の一杯に相応しいバランスの良い味。程よい酸味と苦味が砂糖に合う。飛び抜けた特色はないけど安心する味、ブラジルベースとのことなのでコレがブラジルのチュ中庸パパワーかと納得した。しかし店員さんが女性しかいないというのがどうも、それも少数ならいいけど五人全員女性となると、どうも男の居心地が。なによりそのTシャツの薄着感のせいで目のやり場に困る。
次が押しているので飲み干してすぐ退店。次の店がまさかのスカイツリーの足下なので盛大な目印に向けて墨田の住宅地を撮り歩き。暑い。一日中曇りで気温も下がるっていうから昨日買ったばかりのヘインズのエクストラサーモワッフルにジャケット着てきたら暑くて仕方がない、ド快晴だし。ド快晴に合わせたかのようにメットライフ飛行船が飛んでいたので45-150で。マイナーな道をひたすら歩いてソラマチを完全スルーして、業平一丁目交差点の角にある二軒目、アンリミテッドコーヒーバー。本日唯一の豆を選べる店、両方ともエチオピアで全身ヒヤシンスだったけどナチュラルとコーディネイターウォッシュトを選べるとのことだったので喜んでナチュラル。レジで会計していたら、なんだこれ、おしゃれカフェに大概置いてあるアカイアのデジタルスケールがカウンターに埋め込みされている。機種狙い撃ちで設計しないとできない芸当、珍しい。早速一口、うん安心フルーティ。エチオピアだからわかっちゃいたけど…。ただ、店舗としての空間設計は本日一番かもしれない。おしゃれカフェとしては極めてテンプレートな設計だけど、壁紙を切り替えたエリア分け、独特なパターンの壁オブジェクト、さりげない商品展示。どれも地味だけど考えられた配置。そして最も感銘を受けたのが、店の前が交通量のある道路と人込みでかなり賑やかな喧騒であるはずなのに、開放されたドアからの爽やかな風と相まって素晴らしい居心地。うるさいのにうるさくない、静かだけど賑やか、そんな感覚。味が良ければ最高なんだけどなー。
次の目的地へ。途中の交差点でまっすぐな抜けを見つけたので45-150で圧縮抜き。裏道を歩いて隅田公園でスズメ撮ろうとして頑なにピントを合わせないGX7にヤキモキ。言問橋から隅田川の風景を。うわーメッチャ晴れてるよー良い画だよーもー、どうせドン曇りだからとライカ25と45-150しか持って来なかった、魚眼持って来れば良かったなぁ。橋を渡り切って路地を歩いていたら、どこからともなくコーヒーの良い香りが。コッチかな? それともコッチ? ニオイの方向を辿って歩いていたらインドカレーに遭遇した。何故。よし食おう。出会い頭のニュープラシッダ。ニュー。店先の看板で見たサグチキンとエッグキーマが猛烈に食いたくて何も考えずに頼んだら、後からご夫婦の奥さんが「今日の日替わりなんですか」って訊いたら「オックーラ」うわーーーそっちだったーーー。肝心のサグとキーマは中辛にしたら辛い味しかしない。チャイじゃなくてラッシーにして良かった。しかも浅草という好立地のためか、こんな路地裏で来店時オレしかいなかったのに退店する頃には五組のご夫婦が来店。みんなご夫婦。インドカレーは爆発だ。
店を出て肝心のコーヒーのニオイの元を辿ったら徒歩ゼロ分で発見した。あまりに強力な香りなので焙煎関係かと思っていたらその通りの純焙煎所だった。ツルヤコーヒー。正直さんぽのシール貼ってあった。エスプレッソブレンド200gで940円。なんということでしょう。本庄のコスタリカに匹敵、しかもコチラは浅草という素晴らしい立地、いいなぁ。と思ったらブレンド名のシールもまさかのコスタリカと同じ物だった。ラバッツァまだ残ってるのに勢いで買ってしまう。老夫婦二人で長年やってるんでしょうか。ニオイで惹かれて訪れる店って本当にあるんですね。
寄り道ばかりで進んでない、次行かないと。Googleマップ見てみると、西に行きたいんだけど浅草寺が邪魔だな。ああそうか横切っちゃえばいいんだ、というわけで浅草寺の本堂前をカメラ携帯しといて一枚も撮らず完全スルー。人多過ぎて…。合羽橋も久々に覗きたかったけど時間がないのでナシ。JPCに覗きに行った時に立ち寄ったこともあるなつかしのROXを通過して、本日三軒目、フェブラリーカフェ。回った店の中では最もコンパクトかと思う。イケイケなカンジのチャンネー店員ふたり。注文してキッチンが見渡せるカウンター席に。しっかり計量したりポルタフィルターを湯通しで温めたりと、適当なオレから見たらかなり丁寧な抽出行程を経て提供された一杯は予想通りのおしゃれフルーティだった。味の立体感のなさでは今日一番だと思う。丁寧さが生かされないもったいない味。でも、調味料スタンドに置いてあったミニおたまスタンドみたいなスプーン立てがあんまりプリティで感動したので店員さんに訊いたら二人揃ってわからないとおっしゃる。マスターは滅多に立たないのかしら。
また次の店に向けて路地をチョロチョロ歩いていたら、吾妻橋を渡るつもりが駒形橋に来てしまったので渡る。Googleマップ見てどの辺だったかなーと確認したら厩橋の方だった。路地を歩いて交差点を渡ったら行き過ぎてしまって少し戻る。四軒目、サンシャインステイトエスプレッソ。ガラス張りの店先から覗いたら男性客が二人くらいしか見えなかったので入店したらおじいさまが八名。しかもみんなチャキチャキ系で大変賑々しい。奥様ひとりで回しているらしく、バンコーヒー以来のショートブラックを注文したら少し時間が掛かるとのことで四杯目なんでちょうどいいですって返しといた。待っている間に白人ご夫婦が赤ん坊連れで来店、込み合っているので諦めて帰ってしまったのだけれど、母親が離れてベビーカーの中で泣きそうな赤ん坊がオレを見ると黙る。何故。本当にだいぶ待っての一杯。あー、酸っぱい。フェブラリーほどじゃないけど、シングルオリジンなのかやはり立体感に欠ける。惜しいなー。インドカレーと四杯のソロのツケが来たのかお腹痛くなってきたのでお手洗いを借りる。いやー、なんていうかこの、ね、墨田区の一等地で用を足すという優越感。
お店を出たらオイ本当に曇ってきたぞ。疑ってすみませんでした。暑いけど。最終目的地を目指して懲りずに路地を歩く。今日一番歩いた距離だろうか、まぁ迷ったんですけど、それに加えていよいよ数滴ポツポツ降ってきやがったのでGX7をバッグにしまってひたすら歩く。地図を見ながらでも盛大に迷いまくってようやく辿り付いた最後の五軒目、マキネスティコーヒー。レトロな店構えにリノベーション的な内装。今日五軒回ってきたからこそ言うけどホンット全部おんなじに見える。アレかな、都内のカフェには規制があっておしゃれテンプレートに則らなければならないみたいな条項が。コンクリ打ちっぱなし、剥き出し配管、木目の床。目新しさが欲しい。入店してすぐカウンターに向かおうとしたら着席を促され、これまでの四軒は全て先にカウンターで注文する形式だったので初めてのレストラン式注文。メニューを見てソロを確認して店員さんを呼んで注文しようとしてお姉さん顔近い顔。少しして提供されたカップが、どの店でも提供されたことがなかったエスプレッソカップだった。デミタスカップとカプチーノカップの中間、というよりはデミタスカップをほんの気持ち大きくしたくらい。に、凄まじいまでの極少ソロ。ターレットコーヒーのモンスタートリプルよりは多いけど、それにしても少ない、エリオットアベニュー並。飲んでみないとわからない、早速一口。…!!! スティックシュガー投入、さらに一口。ウウウマーーーーーい。間違いなく本日ダントツの一位。感じられる酸味はほとんどなく、複雑さを持ちながら突き抜ける苦味、砂糖を入れればまさにホットチョコレート。コレだ。さすがは本日一番の値段、460円を誇るだけある。今日一番高くて今日一番少なくて今日一番おいしい。パーフェクト。溶け残った砂糖のとろけっぷりったら半端ない。おいし過ぎてすぐ飲み干した。もっと飲みたいけど六杯目は死。会計のためレジに、この一杯を淹れてくれた顔近い女子がレジ打ち。iPadにSquare装備でその環境ください。使い道ないけど。カウンターを眺めていたらシネッソの隣にGS3という贅沢の頂点のような構成。それを顔近い女子に振ったところから話が盛り上がって、やはりプロのバリスタとして一線級で生きている方は別格だなとしみじみ思う。とても若そうな子だからこれからのバリスタとして目覚ましい成長が期待されます。いやぁ、なによりも、ね、さらにその上なで肩タレ目ポニテという。惚れてまうやろーーーーー。ロマーノとかキュバーノとか珍しいメニューもたくさんあったので一度では楽しみ切れない、必ず二度目を。
なつかしの両国サンライズを横目に見て両国駅、総武線で秋葉原。ようやくメーン。黒崎真音の流れで欲しいCDがあったので委託先のメロブに行ったら見つからない狭い臭いで何も買わずにとっとと脱獄した。必ず二度目はない。急に雑貨が増えた=閉店というファーストメディアショップショックを思い起こさせる浜田電機でUSBモバイルファン。パソコンハウス東映でUSBアダプタ関係。テクノハウス東映でセラミック放熱フィンが気になったけど買わず。千石でUSBアダプタ関係。あきばおー零で百円の電池ケース。三月兎本店でUSB基盤ライト。東映ランドで変換名人SDB-TFA。三月兎三号店は特になし。シャンドンを回ったけどこちらも特になし。というわけでようやくようやくのメーンのメーン、ドスパラ製(サードウェーブ製?)スティックPCDG-STK1Bを購入。もう長いこと、低スペックでいいから手軽に手に入るマルチメディア用のWindowsマシンが欲しかったんですが、どうしてもOS価格が壁になって導入に至りませんでした。Windows8以前のOS価格未満でハード丸ごと手に入るスティックPCは、その小ささを抜きにしても費用対効果は凄まじい逸品だと思う。良い時代になりました。
アキバに行ったらやっぱりココだねアキバ特区疲れたもうムリ帰るということで下町はもうやめにしてヨドバシ。手持ちのメディワくん文庫を切らしているので有隣堂で補充。今は特に読みたい物がないのでじっくり物色。クラス会へようこそかなー、決まりかなー、と思っていたら、全く候補に入ったこともなかった記憶にない作品が目に留まり即購入。岬 鷺宮放送中です! にしおぎ街角ラジオ。ラジオで学生と来たら買わないわけにはいかない、こんな作品全然覚えてなかった、楽しみです。六階、リニューアル前は散々入り浸っていたガンプラコーナーを物色。以前のブームの頃はHGばっかり買ってたけど、今はもう1/100の余裕のある物を組みたい、がしかしMGは高いし複雑、手頃なMGあるいはRE/100か、うーんうーん、買わず。F91が2200円程度の破格だったので候補に挙がったんですが、F91にはあまり食指が向かず。物がデカいから持ち帰るのも大変だし、ある程度物色は下から最終決定は通販にするかー。四階でなんとなくS/PDIFコーナーを覗いたら近くにHDMIセレクターコーナーがあったので見てみると、ゲームテック製の自動切替3ポートHDMIセレクタが1410円。アマゾンのプンプン製品よりも安い。どうした。使えなくてもこの値段ならと購入。三階でPIXI EVOを触りに行ったらデデデデデカいー!? なんだこれ! 重くなったと思ったらデカくなってやがった! PIXIの五割増しくらいデカい! 信じらんねぇ! どこがミニ三脚だ! デカ三脚だ! アームズフォートだ! そうだよ全高20cmもあるんだよ、愛用のウルトラマックスアイLが縮長で36cmなんだからデカいに決まっている。開梱されたサンプル品が展示されていたので触ったら、もう開いた口が塞がらない致命的な仕様が発覚した。延長できるようになった脚、縮めた状態だとガタつくという三脚としてモウダメロン。ボール留めはプッシュピンじゃなくて一般的なネジ締めになってた。縦位置以外は改悪しかない凶悪な後継機種。PIXIに掘り込み入れて縦位置できるようにするだけでいいのに。エツミのL字ブラケットを買えということか…。あんまりガッカリしたのでいつものようにGX8握って重い重いと笑い、いつの間にか発売されていた25mm F1.7の軽さに驚く。最後に一階のタブレットコーナーでASUSのZenPad S 8.0を触ったら軽さのあまり少々漏る。この軽さは感動した、軽さは正義。Nexus7 2012で電子書籍を読んでると重くて疲れてくるので軽いタブレットが欲しかったんです。2013でもいいんですが、高品質な機種とはいえいい加減古いしね。
帰りの電車は買った本も忘れてひたすらガンプラ検索しまくった。最近のBB戦士スゴ過ぎ。オレなんてグレード丸で感動してたのに。もはや縮尺を増したHGですね。