なお、このタイトルは大阪ツアー中に思い付いた全ネタを網羅したものです。
大阪に行ってきました、人生初のプライベート大阪ツアー。
もう出張で大阪に行く機会は絶望的なので。
元々行く目的はあったのですがきっかけがなく、そのきっかけというのが、M田が取ったイベントのチケットが余ったから行こうぜって誘われて色々と調べまくった挙句にやっぱ別の友達と行くと供述し出して尋常じゃないくすぶり方なので完全燃焼を目指した。
スーツはないし小物だけだからカメラバッグとミチコロンドンのボストンバッグ一丁で。
ありがたい上野東京ラインであっという間に東京駅、往路はぷらっとこだま。
以前と比べて格段に注目度が増したようで、3行シートにギッシリでした。
しかも隣の席が若い女性だったので緊張して4時間爆睡できました。
14時到着、駅施設には全くカスリもせずに新大阪駅から御堂筋線にSuica対応にキラキラしながら乗車。
ホームの適当な位置で待ち、到着した電車に乗ろうとしたら、同時に乗ろうとしたおばさんが車体を指差すので何かと思ったら【女性専用車】。
…え、中腹車両に全日なの?
そりゃいちげんさん食らうわトラップ。
中津駅下車。
店の場所はザックリしかわからないのでウロウロしていたら素敵な路地があったのでふらっと入ったら店発見。
神に導き出された立地である。
記念すべき大阪一軒目、『Hood by Vergas』。
ひっそりとした路地、おしゃれテンプレートのように見えて独自のこだわりと品質が見える内装。
一発目からおしゃれフルーティだったらイヤだなぁと思いながら250円払ってソロ頼んだら「すいません200円でした」とおつり増えた。
適度な酸味にしっかりした苦味、バランスの良い中庸で、駅も近いし毎朝スパッと飲むのに最適な味かと。
一発目から良い味に出会えました。
驚いたのは、あとから来た女性客がカプチーノを注文した際、マスターが「エスプレッソ濃いめにします?少なめ?」と丁寧に要望を伺っていたこと。
客の方から注文するのはたまに見るけど、店側から確認するのはまず見たことがないので感動した。
もう少し長居して話でもできたらなぁと思ったけど残念ながらこの時点で眼球死亡の予兆が迫ってきて大阪初日からくたばるわけにはいかないのでまっすぐ中津駅に戻る。
御堂筋線直進、動物園前下車。
ホテルに向かう道中の商店街でメガネ屋のご主人の激昂を耳にして大阪ドヤ街感を堪能する。
これから二泊分のホテル、ビジネスホテルみかど。
一度大阪のドヤ街に泊まってみたかったんですが、さすがに仕事で使うわけにはいかなかったので念願叶う。
安宿のフロント=なにわスーパーばばあを想定していたら細身スーパー美人女子がスタッフで部屋番号を教えたくなるシステム。
部屋の鍵を開けると二畳ほどの広さのザ・ドヤ街ルームがお目見えしてワクワク。
どうせほとんどホテルにはいないんだから寝泊まりするだけならこれくらいでいいんだよねぇ。
とりあえず眼球死亡目前なので体調管理を最優先して1時間ほど仮眠。
起きてもまだ目が痛いけど時間がもったいないのでとりあえず出発。
動物園前から心斎橋、ニッシーが大昔ツアー中に食った定食屋の近く、リロ コーヒーロースターズ。
コーヒースタンド然とした細長い店構え、おっとフィルムアバウトのフライヤーが。
ソロ。酸味がメインだけど丸めで飲みやすく、ソロにしては液たっぷりだけど芯が薄くないのはスゴイなと思う。
銭受けに置かれているコーヒー豆型の巨大なペーパーウェイトが気になって少し話す。
次の店はすぐそこなので、モンディアルカフェ328。
途端におしゃれテンプレート感MAXに。
イヤな予感はしたけどカウンター席に座ってソロ一杯すっぱーーーーー。
どんぐらい酸っぱいかっていうと一口目でむせたくらい。
砂糖を入れてもとんがりまくりで、ダメだこれはマズい。
珍しいスレイヤーを使っているとのことで気になっていましたが、話題性だけです。
最後の一軒も四ツ橋ですが近いのでグランノットコーヒーに行ってみると奇跡のリフレッシュ休暇中だった、しかも3月2日~4日という当たり方。
外から薄暗く見える店内はいかにもおしゃれテンプレートですが、なんかここまで来て諦めるのはもったいないな、滞在中に絶対再訪しよう。
ちなみにお店のフェイスブックを読んだらマスターがカフェ巡りしてた。
お腹が持たないと困るので道中のつるまるで今回初の讃岐うどん、あーこのモチモチはやっぱりこっちでないと味わえないウマい。
心斎橋に戻って御堂筋線で本町、中央線に乗り換えていつもの勢いで大阪港、いやまだ明るいな、というわけでATC。
夕暮れのWTCが綺麗だったのでATC側から今回初の三脚立て。
ニュートラムもフレームインで撮ろうとしたけど画角が広すぎて被写体が散漫になる事件。
45-150望遠端で展望室撮ったらカップル丸写りしていたのでPNT見えちゃうんじゃねとドット単位でがんばった。
WTC展望台へ、値下げからのまた値上がりしたみたいで。
今回も懲りずに恐怖のロンゲストエスカレータで高所恐怖症を炙られまくった。
下で撮りまくっていたせいで日は完全に暮れちゃったけどちょうどいい夜景、爆発カップル少ないし。
代わりに平日のためかガチ勢のキャメラマンが多くて、小型三脚にガンレフでバシャバシャしている中マイクロ800にミラーレス載せてる男の人って…。
WTC恒例の超高高度ションを済ませ、ATCをスルーして大阪港、ニュートラム側から降りたのは初めてかな。
いつもの港大橋ビュースポットに向かう手前のレンガ倉庫が旧車だらけの水泳大会屋さんになっててなんだこの空間。
前回は釣りおじさんがいっぱいいて長秒撮影に発光浮きが写るというアクロバットがありましたが今日は幸いガラッガラ。
大阪に来たら必ず寄らなくてはいけない港大橋、せっかく来たんだから今回もいっぱい撮るぞー!と意気込んで今確認したら6枚しか撮ってなかった。
なんか猛烈に疲れていたのと、さすがに見慣れてしまったので見るだけでそんなに撮らなくてもいいかなと。
なにせ今回、持てるカメラセットをフル武装したワンショルダーバッグを常に携行しているのでいかにミラーレスと言えど負荷が半端ない。
こちらとは対岸からなら倉庫も入らず綺麗に撮れそうなので、それは明日に回して今日は帰ろう。
疲労困憊で動物園前、ちょいちょい適当に摘んだ以外はお昼まともに食べてなくてお腹空いた、駅前に手頃なメシ屋ないかなーと探していたら【タコライス】の看板が見えたので突撃したら完全バックパッカー向けで入れず。
ちなみに、この店の並びどっか見たようなと思って調べたら、隣の貸しロッカーがドキュメント72時間の聖地冨士屋ロッカーだった。
仕方ないので宮本むなし入店。
疲れまくっているせいでふらふらとテーブルに座ろうとしたらチャイナ店員が「スマセン、食券」ああなるほど。
おいしそうなメニューが眩しいので玉子丼390円、夜だしこれくらいでいいや。
疲れたので漬け物も混ぜてゴチャゴチャと食べる。
食べ終わって食休みしていたところ、あとから入ってきたフィリピンマダム二人がオレの座ってるテーブルに座ろうとしてきて何も通用しないことはわかっているので早々に席を離れようと荷物をまとめていたところズパリンとアクロバットな音がする。
近くのテーブルに座っていたリーマンすらも振り向くくらい大きく鈍い音。
何事かとテーブルの下を覗くとGX7イヤァァァァァ。
慌てて拾い上げて確認する、とりあえず外観は問題ない。
フゥ良かった、念のためちゃんと撮れるか確認しないとね、レンズキャップを外して、
くぁwせdrftgyれんずlp;@:「」ネギェパーーーーー。
どの道このまま居座れないので保護レンズを外してビニール袋に突っ込んで退店。
飲み物を確保しにファミマに寄り、ホテルに戻って一回号泣して被害状況を確認。
電源入らなくて初日から旅の終わりを予感したけどバッテリが外れていただけだったセーフ。撮影に問題なし。
幸いにも被害は保護レンズだけで済んだ、本当に良かった、むなしむなし。
というわけで明日の第一目標はヨドバシカメラに決まった。
大阪ツアーの一泊初日がヨドバシって…。
もう疲れたのでホテル1階にある共用シャワーでゴシゴシして就寝。
2日目。
どこでヒゲを剃るか悩み、昨日のシャワー室の端っこにある清掃用洗面台で剃る、水がちべたい。
朝メシは用意していないので準備して出発、ヨドバシの開店までまだ時間があるので新世界界隈をブラブラ。
大国町駅辺りで適当な朝食をとウロウロしたけど目ぼしい店がないので吉野家でベジ牛。
御堂筋線で梅田下車、ヨドバシカメラ梅田のカメラコーナー直行。
一番安い保護レンズで1200円くらい、まぁこれくらいでいいかな…、本当は保護レンズじゃなくてインナーフードがいいんだよなぁ。
でも2500円くらいするから高いし、旅先だし不慮の事故だから余計な出費は抑えたいし…。
今回落下したレンズは14-42II、今後のことを考えるとそこまで投資するほどでもない。
…よし、ステップダウンリングだ!
46-37のステップダウンに37mmのレンズキャップを購入し、似非インナーフードシステムが完成した。
JRに乗り換えながら装着してみて初めてわかった驚きの事実、14-42IIにステップダウンを付けると内径のラベルリングに干渉してネジが締まり切らない。
まぁすぐ外れるほど締まりが浅いわけではないので問題はないですが。
大阪駅からJRで三ノ宮、駅前でドキュメント72聖地パイ山を撮影してからポートライナーで京コンピュータ前。
改称されてからは初めてとなる神戸どうぶつ王国。
入場して真っ先に思う、花鳥園にこんなに人が多いわけがない。
入り口からいきなりふれあい広場で子供たちがワイワイ。
我慢できねぇハシ突だ!
マップを確認してまっすぐオニオオハシコーナー。
以前のストイックな植物と鳥類の展示場というよりも、だいぶ動物園の側面が強くなったようで、オニオオハシが占有していた空間にはピラルクーだのサルだの他の鳥類などがたんまり。
まぁ別にオレの目にはオニオオハシしか映らないので構いませんが。
というわけでこのあとしばらくヤッケな日記なオニオオハシとの蜜月を撒き散らす愛の物語となり自主規制ですのでご了承ください。
以前のだだっ広い空間から比べると格段にジオラマ感が増したおかげで鳥たちも生き生きしている印象。
たまにオニオオハシが人に当たる勢いで滑空してきてみんな避けていきますが抱けるチャンスじゃないかと思う。
でもボク偉いんですよ指一本触らなかったから。
だって触ったら果ててしまうから。
もうあまりの興奮に他には目もくれずまっすぐ売店に行ってオニオオハシグッズ全種購入した。
会計の際にレジのお姉さんに「お願いしますお姉さんボクにオオハシさんをください」と熱い思いをオニの形相で伝えておいた。
以前はいなかったラクダやヤギやカピパラやアルパカなどなど客寄せのためのメジャーどころをソウルスルー。
中央のため池広場にいるキンケイが大好きだったんですが、キンキラキンのオスはもういないのか見当たらず、烏骨鶏もいなくなっていて残念。
別にいいんですよボクにとっては神戸オニオオハシ王国ですからその他大勢は烏合の衆で。
最後にオニオオハシブースに戻って手持ちのSDカードを埋め尽くしたかったんですが、テレビクルーが来るはジオラマで狭くなった空間に家族客ギッシリだわで飼育員さんともまともに会話できず、男一匹カメラ小僧が占有できる空気が2デシリットルくらいしかなくなってしまったのでTJ-SDを埋め尽くしたくらいで程よく退散した。
オニオオハシと結婚したいランキング一位を自称するレートさんとしては寂しいですが、花鳥園時代があまりに実直過ぎたために閑古鳥で潰れてしまったことを考えると、この客入りなら経営としては安泰でしょう。
以前のようなただただフクロウ横並びの図も好きでしたが。
オニオオハシにうなじをつままれる思いで王国を後にする。
今回はなんとなく気になって神戸空港の方に向かって歩いてみる。
へぇ、デイリーストアなんてあるのかこんな所に。
ひたすら南下していくと神戸空港に向かう橋を発見、まさかの徒歩通行も可能のようなので、とりあえず岸辺で何枚か撮ってから歩いてみようかな!という勇ましい考えは岸辺から見る超大スケールを確認した直後に霧散した。
岸辺の堤防手前のプチ公園にある高台から神戸空港を眺めようと向かうと、高台のベンチにおじさんと犬一匹と写真立てが。
海に向けられた写真立て…、触れちゃあかんヤツや…。
ご挨拶して三脚立ててパシャパシャ。
ベンチでぺちゃんこになっている子犬から犬の話題になり、そこから色々と世間話。
花鳥園から王国になった話とか、神戸の眺めの良い場所なんかも教えてもらいましたが、おじさんが最も熱く語ったのが空港多過ぎですわという。
北海道旅行に行ったという話から、じゃあ神戸空港を利用されるんですねと訊いたらいや関空と。
大変ですね空港事情、群馬ライフから見たらうらやましい限りですが。
おじさんが帰られたあとも何枚か撮りましたが、恐ろしい発着の少なさから様々な事情が見て取れた気がする。
ポートライナーに戻る頃には全元気を使い果たしてしまい、もういいや帰ろうと電車に乗りながらスマホを開いたらUCC博物館忘れてた。
慌てて市民広場駅で下車、歩いてUCCコーヒー博物館。
この時点でお昼をダイナミック過ぎていたからどっかでお昼食べられればいいなと思って全然ないという埋立地あるある。
博物館付きのカフェはスイーツばかりで食事は難しそうなので300円払ってとっとと入館。
とっとと退館。
まぁ、案の定というか、そんなにおもしろいものでもなく…。
一番興味を惹かれたのはマルゾッコGS/3のクリアウインドウと関西人のドヤ解説。
「これアレやろ、粉入れて上からギューってしてな、ほんでな、」絵に描いたようないてまえ解説だった。
あと生豆を好き放題ザラザラ触れたのとコーヒー麻袋の重さを知れたのは楽しかったです。
試飲やクイズなど一切のイベントをスルーして、最後に売店で色々と買いまくる。
麻袋ポーチ・ブックカバー・ニオイ取り袋、エスプレッソ抽出別絵柄マグカップ、豆キーホルダー、そして立体マグネット。
どこかに旅行に行ったら立体マグネットを持ち帰らないと屠られてしまうのですが、今回の立体マグネットはまさかの麻袋から豆が溢れるデザインの立体マグネットに。
帰り際にもう一度併設カフェを覗いたらエスプレッソあったけどUCCのエスプレッソほど興味をそそらないものはないので南公園駅からポートライナーで本州帰還。
疲労のためか思うようにスピードが出ず時間が押しているので、三ノ宮から元町界隈まで一切よそ見せず弾丸ウォークで移動。
さすがに空腹極まりなくなったため、そりゃ16時のお昼ですから当たり前なんですが、目に入ったそば屋に。
どれにしようかなーと悩んだ挙句にうどんと玉子丼セット。玉子丼大好き。
テレビ中継は競馬だし競馬新聞あるし競馬推しが凄まじいお店だけどなんでかなーと思いながら完食して店を出たら隣がWINSだった。
そこからすぐ間近、元町中華街そばにあるカフェ、コーヒーラボフランク。
神戸にはオニオオハシを抱きに来たのもありますが、最大の目的はこのお店。
詳細は後述しますが、以前は別の店舗だったが移動販売などを挟んで現在の店舗に移転したそうです。
ビルの3階という珍しい立地、細い階段を恐る恐る上がってドアを開けると超快適なヌケが出現する。
南側が一面腰高窓、白を基調とした店内は狭いけど狭さを感じさせず、とにかく爽やかに明るい。
ビルに囲まれてはいるけど3階なので風通しも良く、良い職場だなと思う。
カウンターでイケメンマスターに注文、先客は3人くらいで混雑していないので抽出状況をカウンターから覗かせてもらう。
お、珍しいっていうか初めて見た、とても平べったい造りのショットグラス、ショットグラスというよりも平たくしたおちょこみたい。
珍しいショットグラスですねーって話していたらまさかそのまま提供されるとは思わなかったけど珍しいからいいや。
荷物が邪魔になるかと思ってマルゾッコ眼前5センチメートルのカウンター席を陣取り。
マスターは相当お顔が広いのか、来る客来る客皆さんとスーパーフレンドリーで、今度アレやろうよーとか企てる話が飛び交いまくる。
しまいには、さっきまで気さくに話しまくっていた白髪フサフサのナイスミドルがビルのオーナーだと退店後に暴露する。
なにそのラスボスは親友だったは。
何人か来店したうちの一人の若い女性がカメラ満載小僧のオレに話しかけてくださって、気付いたら結構な長話に発展。
いやオレ本当はマスターとむちゃくちゃエスプレッソ談義したくて群馬くんだりから来たんですが、女性との会話なんてSSRだしマスターとは落ち着いてから話せばいいや、ともう味も覚えていないソロ一杯をとっくに飲み干して次に頼もうとしているシェケラートの代金を手に持ったまま延々話し続けること40分。
気が付けば狭い店内に女子2万人来襲してて一人で回してるマスターがてんてこ舞いでもうゆっくり会話なんて到底無茶な状況に。
元町中華街もハーバーランドも近い一等地だからそりゃ込むよね…。
挙句の果てには、長いこと世間話してくれていた女性の知り合いだという着物を召したパツキン白人が来店して店内いよいよカオス。
一対一ならなんとか世間話できるくらいのレベルしかないレートさんに国際交流はゲージ十割持っていかれるのでそそくさと退店。
とてつもなく素敵な雰囲気だったけど、人気が出ちゃうとああなってしまうのはジレンマですよねぇ…。
慌てて出てきてしまったけど、常連っぽいお客さんの中にいた石野真子似の芦屋美人とお関わりになれなかったのが最大の悔やみ。
予定外にたっぷり長居してしまったのでダッシュで元町から阪神線で大阪、御堂筋線で心斎橋、徒歩にて本日2軒目ミルポア。
オーソドックスな小型のカフェスタンド、18:50ですが19時閉店ということなので間に合って良かった。
店奥に掲示されているメニュー表が和紙っぽい物に印字されていて驚き、しかもドライカプチーノとかコンパナとか地味に珍しい品揃え。
過去一番くらいの超ハードタンピングにより抽出されたソロ一杯、芯が細くて酸味が強め、うーん合わないなぁ。
お客さんは他に外テーブルでタバコ吸ってる若者だけなので、営業時間の話題からマスターとたっぷり話し込む。
19時閉店って書いてあるんでダッシュで来ましたって言ったら個人なんで結構テキトーという。
マスターは様々な職種を経験されていて、それどころかタリーズドトールベローチェスタバの大手を総なめにして今に至るらしい。
おかげでコーヒーの話題には事欠かず、今回の店の候補は検索と食べログだけを頼りに決めたんですよーって話をしたらオススメの店を2店舗も紹介していただいた。
さらに話し込んでいたらセミ酔っ払いおじさんが来店して、この方がまたすっげぇひょうきんだし大変物知りでいやー話が終わらない。
せっかくなので最後まで付き合った上に勢いで併売のチョコレートまで購入してしまったけど、19時閉店なのに店出たの20時半でウルトラ申し訳ない。
でも、客との距離感が非常に近いカフェスタンドって本当に良いなーと思った。
このあとも詰め込んであるので歩いてすぐ近くの店、クノップに訪m改装のためしばらく休業。
そりゃー、うそやでぇ…。
仕方ないので今回は諦めてまたすぐ近くの店、バール・イスタ。
ビル1階の細長い店内にバーカウンター形式で大量のお酒、なるほどバールを標榜するだけある。
中性的なハンサムマスターにソロ注文、豆を選べるとのことで酸味少ない方、銘柄忘れちゃった、イルガチェフェだったかな。
決して尖ってはいないけど酸味が主体な味であまり好みではないっていうかあんまり覚えてない。
いやすいません実はそれどころじゃない事態が一度に2発も押し寄せてきたもので。
まず一つは、ハンサムマスターがタンピングする際に使っていたタンパーがハンドルすらフラットのトンデモな形状だったこと。
本当にわかりやすく咀嚼性を最優先して例えるなら大判焼きみたいなとにかく全部フラットな構造。
気になり過ぎてマスターに訊いてみたところ、ひいきの代理店からモニターとして貸与されている新製品らしく、まだ出回ってはいないらしい。
本タンプの前に粉面をフラットにレベリングするための、タンパーというよりもレベラーに近い性格の代物という。
製品名を伺ったけどタンパーとしか読んでいないとのことで、この時点から帰宅するまで必死に調べたけどなかなかヒットせず、自宅で調べまくってようやく正体が判明した。
Clockwork EspressoのPUSHという新型タンパーだった。
タンパーヘッドの高さを調節して、バスケットエッジとの当たりをツライチにしてフラットを作り出す、まさにレベラー。
製品名はPUSHだけど、ジャンルとして呼ぶならレベリングタンパーくらいが相応しいか。
Amazon.comにすら在庫されていない、本当にクラウドファンディング段階の製品のようなので、世に出回るのは当分先かもしれない。
こんな所で新ツールに出会えるとは僥倖、その代理店が早期に取り扱ってくれることを大いに期待します。
そしてもう一つ、実はこちらには先客がいまして、若い女性3人組。
カウンターの奥の方でハンサムマスターと楽しそうにおしゃべりしていたんです。そう3人とも。
しかし、オレが入店して着席すると、一番近い手前の女子がチラチラ見している気がしてならない。
いや気のせいだ自意識オーバーヘッドだ!と言い聞かせる。
が、ハンサムマスターが彼女らに「みんな最近どういう本読むの?」って訊いたらそのチラ見女子がボソッと言うのだ。
「んー、ゼクシィ」。
ああ、コレが巷で話題のゼクハラというヤツですか。
お会計お願いします。
いつの間にかメッチャ煌びやかになってる船場センタービルを通過、本町から中央線、こんな時間から大阪港へ。
さすがに玉子丼ではお腹が満たされなかったので駅前のファミマでツナパンを買い、もはや疲労困憊ですが必死に脚を動かして、目指すは第七岸壁。
昨日、いつもの公園から撮影した際に、反対側から撮った方が映えるんじゃないかということで調べ着いた場所。
第三突堤のド先端にある、工場群の中にあるので入れるかどうかは行ってみないとわからない。
必死に現場に向かって歩いていると、やたらとブオンブオンカーとかブンブンバイクが山のように第七岸壁を目指していく。
イヤな予感はしていましたが、実際に辿り着いてみると、どうもそういった車好きの方々が集う場所のようで、特に土曜の夜だから繁盛している様子。
幸いにも暗がりなのでドッ端で三脚立ててひそひそと撮影。苦労して歩いてきたのになんでこんなせせこましい思いを…。
皆様の熱い声援があまりに重圧過ぎて早くその場を離れたかったので数枚長秒して早々に撤退。
ここから駅に戻るまでどうやって歩いたか覚えてないくらい疲労困憊。
近場のファミマでメシを買い、ホテルに戻って一旦崩壊してメシ食ってシャワー浴びて寝る。
朝メシはファミマで買っておいたのでのそのそと食べる。
今朝はレンズは無事だし急ぎの用はないのでチェックアウト時間までたっぷり二度寝。
10時前にチェックアウト、楽しかったよドヤ街。
疲れが抜けない。
1軒目のカフェの開店時間がまだまだなのでブラブラ時間潰し。
初の阪堺線でも乗ろうとしたけど次の電車までかなり時間がある上にパチンコ開店待ちのモヤモヤおじさんがたむろしているので撤退。
デイリーストアで飲み物買ってからスパワールド前の階段に座って望遠ごっこしてたら、国技館脇のエリアでマッチョ集団が何かの設営を始めた。
その中にいる紅一点がふんわりガーリースタイルで望遠を向けないよう理性MAXで余計に疲れる。
動物園前から毎度おなじみ心斎橋下車、歩きながら大正漢方胃腸薬飲んでグランノットコーヒーリベンジ、良かった開いてる。
先客がいたので後ろに続いたら、マスターが注文を促しているのか完全アイコンタクトだけでメッセージングしてくるので惚れてるのかと紛う。
会計待ちしている時に後ろに誰か並んだので何気なく振り向いたらスーパー激マブ女子がいて惚れてるのかと紛うわけがない、惜しくもテイクアウト客だった。
ソロ一杯。
先にオチになってしまいますが、今回の大阪カフェ巡りではこちらの味が最もおいしかったです。
決して飛び抜けているわけではないけど、オレの好みにバッチリ合致する、深い苦味とほんのり酸味、若干のリストレットなとろみ。
リベンジしに来て良かった。
マスターと色々話したかったけど、一番客のイケメンリーマンがコーヒー好きの馴染みのようでなかなか話せず、お帰りになってから数分だけお話しできた。
もう少しコンパクトな店だともっと話しやすいんですが、それぞれのスタイルだから難しいところ。
次の店に向けて歩いている最中、右翼だか左翼だかの街宣車に出くわしたんですが、こっちの街宣車って演歌宣伝カーにしか聞こえない。
2軒目、メル コーヒーロースターズ。
初日に行ったリロ コーヒーロースターズと名前がムチャクチャ似ていて困る、どこのニアとメロだ。
四つ角に立地、いきなり行列が見えて全力回避かと思ったけど座席なしの純コーヒースタンドとわかって安心。
ファッション誌に載っていてもおかしくないようなイケメンマスターと美女のご夫婦?と思しきお二人のスタッフ。
昨日のミルポアのお兄さんに紹介していただいた内の1軒で、イケメンマスターが元ミルポア勤務だったつながりだそうな。
メニューにはなかったけど美人妻に頼んでソロ一杯注文。
基本がスタンドなのでラテカプ用の紙コップのところ、ノルマーレはカップ提供なので外のテーブルを美人妻がわざわざ片付けてくださって砂糖まで持ってきてくださってゲスに堕ちる覚悟をしそうになった。
ではソロを一口くくくくくせぇ!!!
小なりと見せかけてひらがなのくだったくらいクセェ!
ナチュラルらしさ全開の独特な発酵臭、それこそ少しツンと来るような強い香り、酸味はあるけど丸めで砂糖がとても合い、柑橘ジュースのようで飲みやすくおいしかった。
リア充オーラが眩し過ぎてマスターには銘柄を訊けませんでしたが、あの香りは間違いなくナチュラルだと思います。
ラテカプではわからないエスプレッソ特有の楽しみ、堪能しました。
続いて、今回初にして唯一の四つ橋線で肥後橋駅下車。
次のカフェ目指して歩いていると、教会を過ぎた辺りでオシャレなうどん屋を発見。
ちょうどお昼時だしコレ逃したらまた食わないと思って入店。
とり天うどんにかやくご飯のセット、つゆを選べるとのことで大好物の冷たいぶっかけ。
なんかうどんばっかり食べてる気がしないでもないけど早速一口餅界の餅やーーーーー。
讃岐らしい弾力が大好きなレートさんにこの凄まじいモチモチぶりはど真ん中、本当に麺状の餅をすすっているようなモチモチ感、ウマい。
そしてとり天がまぁデカい、サイズ的にはSIXAXISくらいのがなんと2個、ムダな味付けなく適度な塩気がぶっかけつゆと合わさって涼しげかつサックサク。
わざわざ私費で大阪に来てこんなこと言うのもなんですがうどん最高。
これで800円なら安いもの。うどん屋麦心さん、大変おいしかったです。
歩道橋を渡って次のカフェ、タカムラ。
もう入る前からオシャレ注意報が出るような、ワインショップに併設されたカフェ。
ワインと併設なんてイヤな予感しかしなかったけど、ブラジルソロ、一口飲んで喉にグサッと刺す酸味にノックアウト。
砂糖たっぷり入れても酸味大暴れだったので早々に飲み干して退店した。
本日ラストの4軒目、ミルポアのマスターに紹介していただいたもう一つのお店、プント・エ・リーネア。
ビルの奥にあるっていうからどんなもんかと思ったら怪しい事務所貸しちゃうのかよみたいな立地だった。
ちょっと暗めのバーみたいなお店、カウンターとわずかなテーブルがあるだけ。カウンターのマシンの目の前に座る。
カウンターに先客がいて、お母さんと娘息子?の3人のようですが、真ん中の娘がイタリア留学してきたという上流。
というのもこのお店、イタリアのバール文化を喧伝・体現するためにあるようなものらしく、その噂を聞きつけてやってくるイタリア人とか渡航経験者が多いのだとか。
片耳でマスターとの話を聞きながらソロ一杯。
味そのものは極めて中庸な、サラッと飲むバランスの味なんですが、なるほど、これがミルポア兄さんが言っていたスモーキーか。
こちらを紹介してもらった際、お店の特徴を教えてもらう中でラバッツァの豆を使っているとは聞いていたんですが、彼曰く「とってもスモーキーで」の一言がものすごく引っかかっていた。
ラバッツァでスモーキー…?
ゴールドもグランも飲んだことはあるけど、スモーキーな印象は微塵もなかったけどな…。
それが、実際にこちらで飲んだグランエスプレッソは、誰が飲んでも感じる確かなスモーキーぶりだった。
恐らくこのスモーキーさを出しているのは豆ではなくマシン。
国内では非常に珍しい、年季の入ったBRASILIA。
このマシンを選んだのは知り合いから安価に譲ってもらえたというのもあるそうですが、なにより本国で普及しているのが大きいようで、バール体現の一部でもあるよう。
その証拠に、飲み干した後に認められるたっぷりの微粉、スモーキーさを強めている犯人はこれだろう。
この味は以前代田橋のカフェで飲んだエスプレッソ・シェケラートと同じ、微粉から出る特有の燻し味。
微粉がカップに残る理由はわからないけど、マシン由来なのかバスケットの経年劣化なのか。
まぁいずれにしてもそんなにいいもんじゃないとは個人的な感想。
シェケラートもあったので頼んでみましたが、このスモーキーさはノルマーレよりもシェケラートの方が相性が良いと思った。
で、結構長居している間にさっきの家族連れや常連さんなど来店して、ユーモアあるマスターと楽しげにお話ししていたんです、バールの体現はバリスタ(バールマン)こそという心情が目に見えるほど感じられました。
バリスタとお話しすることが味わうことよりも高い目標になっているレートさんですから最高のトークチャンスですよね。
全然話せなかった。
常連さんやご家族との会話が盛り上がっていて切り込めなかったというのもありますが、大変話し上手なマスターがオレとの会話はとても難儀そうにしていた。
たぶんその原因の大半はオレのド疲れ顔が無意識に出ていたのかなと思うとウルトラ申し訳ない。
想像以上にこの2日間でスタミナを使ってしまい、たっぷり寝ても回復し切れなかった。
その上このバールの薄暗い静かな空間で寝落ち手前に陥ったら話しかけづらくもなると思う。
このまま居座っても元気出そうにないので、いろんな話題を消化し切れないまま名残惜しく店を後にした。
素敵なお店だったと思うけど、味よりもスタイルを重んじる稀有な存在でした。
このあと数分間疲労で記憶がない。
残された力を振り絞り、肥後橋から四つ橋線で難波、近鉄線に乗り換え、いよいよ今回の大本命の地、石切。
縁もゆかりもないのになんでこんな惚れ込んじゃったのか石切。
重たい荷物を引きずって真っ先にホテルセイリュウにチェックイン。
仲居さんが部屋まで荷物を持って案内してくれて、いしのようこ似のお若い女性、世間話にも丁寧に乗ってくれて、調子に乗って部屋番号を教えたくなる。
部屋に着くなり一回崩壊して、晩メシは付かないので飲み物など仕入れに待望の石切駅前のスーパーに走る。
あったあったあのスーパー一度寄ってみたかったんだよねーさてなに買おう潰れとるーーーーー。
そりゃー、うそやでぇ…2。
やむを得ず下界のファミマで飲み物だけ購入、さすが大阪ファミマだらけ。
一旦ホテルに戻って半崩壊し、しっかり準備を整えて日暮れ前に出発。
数年前から待望だった暗峠への登頂を目指します。
あいにく雨が降りそうなのでフロントで傘を借りる、幸いにも透明のビニール傘で露出は確保できた。
グーグルマップの案内通りに進み、暗峠に続く国道308号線に入る。
たまたま同じ方向に向かうジャージ姿のお兄さんがチャリを押して坂を上り始めてびっくら。
ある程度の勾配は覚悟していましたが、308号線に入って5分で肺が干乾びる。
この傾斜なのに住宅があるってどういうこと…。
死ぬ気で歩き続けているとやがて住宅もなくなり、真っ赤な橋に辿り着いた辺りでもう帰ろうかとよぎり始める。
正直とてつもなく油断していた、ちょっと全力出せば軽く登れるだろうと高を括っていた。
肺がヤバい。
足ではなく肺がヤバい、呼吸が追い付かない。
10歩歩いては休むような状態が延々続く。
GX7で撮影する気力すらもなく、ただただひたすら変な汗を掻きながらゆっくりゆっくり上っていき、以前テレビで紹介されたことのある、恐ろしい角度のS字カーブを通り過ぎ、山道と交わる交差点に辿り着いたところで一旦死ぬ。
ヤバい。これはヤバい。本筋でヤバい。
広場でしゃがみ込んで水飲んで一息ついてますます肺がヤバいことに。
そして雨。
スマホで現在地を確認したら3分の2くらいまで進んでいて絶妙極まりない進行度。
目の前には延々続く急勾配。
ここ数年体験したことのない危ないゼーハー。
雨。
そうだ、国に帰ろう。
今回の大阪ツアーはほぼこのために来たので未達で終えるのは悔しいなんてもんじゃないけど、仕方がない、命あっての物種である。
オニオオハシに後ろ髪をつままれながら無念の下山を決定した。
この時点で登り始めから50分が経過、見積もりがあまりに甘すぎた。
敗因は、根本的な体力不足と筋力不足、もう一つが最低な靴。
オールラウンドな靴がいいだろうと普段のベアフットではなくアシックスのフィールドウォーカーSS-TS2を履いてきたんですが、まー甲高の足を全殺しにするための靴でもう痛いのなんの。
てん足目指してるのかってくらい締め付けが痛い。
そもそもの構造に問題があり、いくら紐を緩めても甲の部分が広がらないので長時間履いていると本当に痛い。
平地を歩いていてもそうなのだから、いくら舗装路とはいえ山を登ったら悪化するのは目に見えていた。
体力・筋力問題はもちろんですが、ライトハイキング用の靴の調達が急務となりました。
全ての準備を整えて必ずリベンジする、待ってろ暗峠。
というわけで落下するように下山。
道半ばとはいえここまで登ってきたのに何も撮らずに下りるのはあまりにも惜しい、と思っていたらまぁまぁのヌケが望める高台を発見。
至上の目的はぼくらのひろばからの夜景でしたが、いいんです、オレにとっては今日この場所がぼくのひろばなんですから。
おやギップルが。
持てるレンズ全てを使って夜景を切り取りまくる。
登山負荷軽減のためには荷物を減らすべきだけど、三脚諸々を降ろすくらいなら登らない方がいいのでトレーニングがんばります。
完全に日が暮れて真っ暗になってしまったので、去年このために購入したレッドレンザーを照らしながら撮ったら絶対に写る暗闇をひたすら下山。
恐ろしく細い山道なのに車がバンバン通る上にとんでもないスピードで抜けていくから夜道は非常に怖い、歩行者はライト必須。
猛スピードで下っていく何台かの車を見送っていたらさっきのジャージチャリ兄さんが爆走落下していった。
ようやく下界に下りてきた頃には油断したら溶解しそうなほど疲れ切っていましたが、夕食を仕入れないといけないのでファミマを目指す。
石切手前の額田駅前にスーパーがあったので喜んで覗いたけど、時間が時間だったので弁当は惨敗だった。
かといって向かいにある焼き肉屋の弁当もなぁ…。
結局ファミマ、あまりに疲れ過ぎて脳が本能から栄養を欲してアクエリアス1リットルとオムライスとサンドイッチとプレミアム肉まんの大量購入、一食分。
命からがら辿り着いたホテルのフロントで、預けていたカギをもらおうとスタッフのおばさんに「カギください」って言ったら何故かフリーズされてしまう。
なんだよこっちは疲労困憊なのにふざけてるのかって一瞬思ったけどムリもない、汗だくマスクのカメラ小僧が出現したら退治せねばと思うのが人間である。
部屋に戻って荷物をほどいて完全崩壊。
テレビ見ながらメシ食ったら明らかに食べ過ぎ、食休みしてから念願の大浴場へ。
このホテルは構造がアクロバットで、大浴場へ向かうのに宴会場を2つ横切る必要がある。
高校のバスケットボール部お疲れ会の会場前を浴衣で横切るサーカス。
大浴場は極めて普通ですが、露天風呂が最高の石切ビュー。
さすがにお風呂に浸かりながらではムリですが、少し上がって腰高の柵から覗く大阪の夜景を見たら疲れが吹っ飛ぶわけがないですが最高の美しさでした。
お風呂上がって部屋に戻ろうとしたらちょうど宴会終わりで解散のタイミングにぶつかってしまい、他のお客さんは手前のソファで散らばるのを待っているところを堂々と突撃していったら、お祭りムードで浮かれまくりの若気溢れる高校生たちにお疲れしたッ!!と熱いが謎のエールをもらう。
翌朝、せっかくのホテルの一泊なのに寝心地が大変悪いためにろくに眠れず早起きしてしまう。
石切られる衝動に動かされ、朝食前の朝もやビューを撮ろうとヒゲも剃らずに着替えてカメラセットを背負ってすぐ裏手の公園からパシャパシャ。
朝食は最上9階レストランでのバイキング、日→月の一泊でありながら宿泊客多数で窓際の席が大人気。
早めに席を確保して、ごく普通の朝食バイキング、珍しいのはたこ焼きくらいか。
なお今回の大阪ツアーでこのたこ焼きが唯一のたこ焼きでした。
おみやげコーナーで石切の奈良漬を購入してチェックアウト。
石切駅から鶴橋、環状線で伝説の寺田町に再降臨。
途中のファミマで飲み物を買おうとしてSuica決済をお願いしたら、タッチ什器の表示が全銘柄順番表示になるバグが発生。
開店ムードのほんどーり商店街を抜け、わかってはいたけど甘くないドーナツの尾鷲山田堂は本日休業。
少し戻って最終日最大の目的、鴻商店。
この店の来訪には様々な経緯がある、話せば長くなるし誰も聞きたくはないだろう。
大昔のヤッケにも書いてありますが、寺田町に訪問するのはコレで二度目。
以前訪れた際は前述の甘くないドーナツが目当てだったのですが、そのついでに商店街もウロウロとカメラで撮り歩いていたんです。
その際に鴻商店も通りかかっていたんですが、なんということはない商店のひとつしてスルーしていました。
そんなごく普通のお店が目的地になってしまった経緯というのが、昨日のコーヒーラボフランクです。
エスプレッソを始めて間もない頃、砂糖にも大いに興味があったレートさん、グーグルでエスプレッソ 砂糖といった単語で検索しました。
するとヒットしたのが、件のコーヒーラボフランク(当時はコーヒースタンドフランク)の、砂糖を紹介するブログ記事でした。
大変わかりやすい解説をされている中、砂糖の販売店として紹介されていたのが今回の鴻商店。
へーそんな砂糖のお店があるんだ知らなかったなーどこにあるん寺田町!?!?!?という奇跡のような流れ。
こりゃあ絶対に一度は行かなアカンやろ、というわけで。
開店間もなく他にお客さんおらず、店の外にある砂糖コーナーをひたすら物色。
絶対に買うつもりだった琉球トパーズ・カリユシは確保し、それ以外になにか良さそうなのがあれば。
砂糖と黒糖をブレンドした極細の春雪糖が溶けやすくて珍しかったので選ぶ。
もう一つ、じんたま糖ってのが気になったけど店頭にはないようだったので諦めて2つを持ってレジに。
ダメ元でじんたま糖の在庫を訊ねたらわざわざパックしていただいて、解説を読んだらイマイチだったけどせっかくなので合わせて3つ購入。
経緯が経緯なので色々と世間話をする中、コーヒーの砂糖を求めて来たんですって言ったら応対してくれた美人妻が「そちらに詳しい専務はちょっと病院に行ってまして…」と残念そうにおっしゃる。
コーヒー好きとしては確かに残念ですが男性一個人としてありがとう病院。
奥さんマスクしていたけどあまりにど真ん中美人だったので立ち去り際についうっかりボクの人生の糖分になってくださいというゲスりを界王拳0.5倍で抑え込んだ。
あとは残りのカフェを回るだけ。
JR京橋からおけいはんで北浜、少し歩いてイル バール・セントラル バンコ。
バンコを名乗る珍しいお店で期待度は高かったけど、佇まいはよくあるカフェでした。
酸味控えめで飲みやすい中庸、良くも悪くも普通。
続いて向かったモトコーヒーは開店前だったので、すぐ近くのブルックリン・ロースティング・カンパニーは空前の妖怪クソおしゃれ行列でごった返していたので静かに食べログリストから削除した。
モトコーヒー脇の難波橋で写真撮りながら開店待ち。
ショート黒髪にメガネのリクルートスーツっぽい女子が店の様子を覗きに来たのでラストチャンスと銘打って「まだ開店前みたいですねハハハ」と声を掛けたら「はぁ…」と静かに去っていった。
イマドキ女子ってむつかしい…。
そしたら今後はベテラン制服OLが開店待ちで並び始めたのでギブミーアチャンスと銘打って声を掛「お待たせしましたオープンでーす」。
ファイナルドイヒー…。
おいしそうなパンを一切頼まずエスプレッソのみ、中之島を望める最高のロケーションのテラス席に陣取って飲む大阪最後のエスプレッソはマズい。
芯が細くて酸味が強い、浅煎りシングルオリジンらしいおいしくなさ。
眺めの良さは素晴らしいにも程があるので、味が伴えば…。
ネクスト1淀屋橋のチケットスーパーで特急券を買い、最後もお世話になりまくった御堂筋線で新大阪。
せっかくだから最後くらいは大阪らしい物を食べようと思って駅中のお好み焼き屋を回ってとんぺい焼きを食べようと思ってない。
扱っている店はいくつもあったけど、一つは明らかにお好み焼きのオマケサイズ、もう一つはディナー専用メニュー。
わざわざ大阪でぼてじゅうなんか食いたくないので、ついぞ最後まで大阪でお好み焼きを食べることはなかった。
適当なミニ寿司数点と思い出したようにおみやげを買い、初のプライベート大阪ツアーを終えた。
帰りの新幹線で残念ねーちゃんの捜索願い読了、読みやすさを追求したミステリーってカンジでおもしろかったです。
車窓から見えた木曽川沿いのテトラポッドを見て当たらないプレゼントを思い出した。
今回の旅を振り返って、反省点は余りありますが、唯一自分を褒め称えたい、良くぞ無紛失を達成した。
荷物の量が量だし徒歩での移動も多数だったので、なにかしら1つ2つは落とし物・忘れ物をするだろうと覚悟はしていましたが、電車の乗降や荷物の積み下ろしの際に細心の注意で振り返り確認していたので幸い保護レンズを除いて何も紛失しなかった。
この用意周到な紛失確認が最高に功を奏したのが、ポートアイランドの岸壁の時でした。
神戸空港を数枚撮影したあと、さぁ戻ろうと荷物をまとめて歩き始めた時、いつものように振り返って忘れ物を確認したところ、芝生の上に黒い物体。
なんだあれ? 遠巻きから見ても見慣れない物体。
近付いてよく見てみたらアラびっくり、GX7のアイカップがポロリという週刊誌の見出しだった。
カメラ関連は特に注意深く取り扱っているので落とす・なくすはまず有り得ないのですが、さすがにアイカップが外れたのは初めて。
今後の旅行でもくれぐれも気を付けて取り扱いたいと思います。
なお今回、時間と疲労の都合で訪問できなかったのはFORGET ME NOT COFFEEとALL DAY COFFEEの2軒。
どちらもスカイビル近くの再開発地区ですが、訪問にはまぁまぁ歩く上にどのルートにも引っかからずついでにならなかったため断念。
いずれまた機会があれば。
どうでもいいけど今回の日記1か月分くらいあるんじゃね?
さらにどうでもいいけど、帰宅してテレビ点けたらYouは何しに日本へ?が放送されていて、ポーランド?から来た男子がスマブラでヤツを倒すとストIIバリに宣言して訪れたのがみかどから徒歩0分のホテル東洋だったからスーパー驚いた。
新今宮に到着早々串カツ食べてた、オレ食ってないのに。