いざ巡業へ。朝から忙しくなりそうだと思って9時にまったり出発。駅前のコンビニで買った甘くないスポーツドリンクがまぁまぁ甘かった。電車に乗って秋葉原。パナソニックセンター東京に着いた頃にはもう11時を越えてしまった、急がねば。初めてのレンズレンタルにドキドキしながら番号札を取り、5分強待ってようやく呼び出されて窓口に座り、ライカ15mmとパナ42.5mmの2本を借りるための手続きに40分掛かる。いやもうハッキリ言おう担当者クッソ段取り悪い。全挙動がモタモタしてるし先に済ませておけそうなことやっておかないしバックヤード入ったらなかなか戻ってこないし、挙句にはライカ42.5mm持ってきたのでシャインナックル出そうになった。次回の利用を躊躇うレベル、初回にしてひどい人に当たってしまった。最後の最後で正社員らしき装いのデキそうなお姉さんが出てきて迅速に手続きが完了した。最初からお姉さんでお願いしたかった。
予定外の時間浪費を食らったのでダッシュで総武線で平井駅。通過はしたことあれども下車は無論人生初。到着した時点で12時なので今からメシに向かったのではリーマンラッシュアワー賜るから早速撮り歩いて時間を潰すことに。まずパナ42.5。焦点距離としては14-42IIの望遠端、45-150の広角端なので馴染みはあるんですが、単焦点となると感覚が全く異なる。換算50mmが人の視界そのままを映し出すと言われていますが、換算85mmは人の合焦点を切り取る距離だと感じる。特にスナップだと、身近で目に入った物にレンズを向ければその物がそのままズバッと切り取れる。本当におもしろいように切り取れる。コレは癖になりそうだ。42.5mmは切り取りマスターと評する。一方ライカ15mmはすっっっげームズい。特に42.5の後だとメチャクチャムズい。焦点距離としては14mmパンケーキや14-42II広角端と同じなのでこちらも馴染みはありますが、ことスナップ相手となると、無暗にレンズを向けただけでは雑多な写りで被写体がハッキリしない、被写体に接近する必要がある、さらにパースを活かした構図を考える必要がある、ハイアングルなのかローアングルなのか、背景はどこに向けるのかどれほどボカすのかワーーーーー。あえて両極端の2本を借りてきましたが、ここまで明確に難易度の差を感じるとは思いませんでした。14mmパンケーキではここまで広角の難しさを感じたことはなかったんですが、ライカ15mmの背景の溶けっぷりに構図を考えさせられるのかもしれない。楽をしたいなら絶対に42.5だけど、腕を上げたいなら15mm。悩ましい。すげぇ悩ましい。どんだけ悩ましいかっていうと、住宅街を撮り歩いていてご近所トラブルに巻き込まれたおばさんと30分立ち話するくらい悩ましい。
おかげであっという間に13時になったので予定通りインドカレーへ。食べログのメニュー写真を見て一目惚れしたお店がまさかの5月から月曜定休ということですぐ近所にあるジグリ。ラーメン屋のお勝手口みたいな扉から入店。カレー2種のセットメニューが全く具体的に書いてないけど気にせず注文。選べるカレーは8種類ほどあるんですが何故かサグだらけなので思い切ってサグチーズとサグマトンで初のダブルサグ。サラダ・カレー2種・ナン・ライス・デザート・ドリンク、ナンライスおかわり自由、さらにはタンドーリチキンまで付いてお値段ナント900円。スゴい平井。平井スゴい。惚れた平井。肝心のサグは一番好みの青のり臭こそありませんが、しっかり濃厚でサグ風味。チーズは小さかったけどマトンは大振りで良い臭みもあっておいしい。うーん幸せ。単品ながらアルビンディ(じゃがいもとオクラ)やバラクパニールもあるようなので夜にも来たい。住もう平井。アキバまで一本、さぁ平井へ。
さてお目当てのカフェはどこかな、と食後にスマホで調べたら窓から見えていた。退店して徒歩0分でらぼラトリエ。奥に細い、テンプレではなく白壁の家庭的な内装。すぐエスプレッソ頼もうとしたけどシェケラートがあったので500円。もちろんカウンター席に座って本業のマスターとのお喋り。随分とお若く見えるマスター、年齢訊いたら同い年でショック2マナ。2月にオープンしたばかりなのになんかもうバリバリやってるカンジが勝ち目ない。というのも元々阿部さんの店で働かれていたそうで、群馬から来たと言っただけでるべりえの名前が出てきたので感涙した。オレも負けてらんねーなーがんばんないとなー。ちなみにシェケラートは砂糖不足だった。あとカフェインレスができるというのでお願いしたんですが、カウンター全部覗けるので抽出の様子を観察しようと眺めていたら、抽出用の粉を用意するためにカフェポッドをかっ捌いてバスケットに詰めていた。なるほど合理的。うん。あと終盤になってバンコなら半額と衝撃の事実を通達されて泣いた。次回絶対バンコにする。あと店出てから気付いたけど隣もインドカレー屋だった。
店を出てさらにレンズ試写のためウロウロ。大きな歩道橋に出たので数枚。やっぱ広角ムズい…、スカイツリーの撮り方がわからなくなった…。公園を抜けて大通りへ。日通配送センターの交差点で赤信号で止まってたらヨドバシエクストリームのバイクを初めてナマで見て感動した。平井駅北口でフィニッシュ。もっと早く来てもっと細かく回りたいですね。旧中川に囲まれた、良い意味で何もない街です。
返却のためパナソニックセンターに戻る。またあの担当者だったらどうしようと思ったけど別のお姉さんだった。アンケートに思いの丈を振り絞ったので悔いはない。世間話で100-400のレンタル状況を訊いたら、今の時期は運動会シーズンでレンタルする方が大多数という。なるほど、購入検討だけじゃなくて工具レンタルみたいに有事用で借りる人もいるのか。でも都内に出られる範囲の人じゃないと難しいよなぁ…。ライカ12-60がなかったのでプッシュしておいた。
次の目的地がかっぱ橋なんですがオイ日が暮れそうだぞ急げ急げ。末広町から銀座線でなんだかんだよく来る田原町下車。とりあえず通りの西側を攻める。いきなりガラスコップのお店があったので入店、ウロウロと物色して一目惚れした物を3つ見繕ってレジに持っていったら、いかにも職人っぽいおじさん店員が「基本まとめ売りなんだよねぇ…」ササササーセンした。しかししばらく待ったら3つともバラで1点売りしてくださった。初心者にもやさしくてありがたい。さらにキッチンワールドTDIでも一目惚れした物を3点。ハイ時間切れ、17時半。まだ全然回れてねーじゃねースか…、時間配分間違えた…。辛うじてまだ営業しているお店があったけど目ぼしい物はナシ。とりあえず西側は一通り覗けたからいいか、東側はまた今度の楽しみにしよう。
言問通りに抜け、日比谷線の入谷駅に向かって歩き出したところ、なんかこの通り見覚えあるなーと思って建物を見てたらアアやっぱりあった、というわけでダビデコーヒーストップ。初訪ではまさかのラテアートワークショップで営業終了、2度目は常連さんのマスターへのグイがスゴすぎて介入の余地がなかったので、偶然通りかかったし今度こそはと3度目の正直。注文してからコップ整理してたらエスプレッソ到着。うーん、特に特徴は感じられない中庸かしら。世間話の流れで、じつは今カウンターに立っているバリスタのお兄さんとお姉さん(ご夫婦?)はマスターではなく、本来この店は月曜休みのところをマスターに任されて月曜限定で入っているという、しかも豆持参で。ということはもはや店名そのままの別の店ですね。いやおもしろい。いくら店休とはいえ店を任せるってなかなかできないことだと思うし、情に熱い良い話だ。曜日によって変わるなんておもしろいですね、まるでラーメン屋みたいですねって言った瞬間にお兄さん「幡ヶ谷のコンジキホトトギス」そして握手へ。なんだこのノリ。あとカフェ巡りしてるって話でらぼラトリエの名前を出し、マスターが同い年で31だったんですよって言った瞬間にお姉さん「昭和61年」そして握手へ。パターンだね! その後何故か先に来店していた常連のお姉さんも巻き込んで寸劇になった。楽しい街だ。
その後、入谷から日比谷線に乗って満員電車からコップ6つを死守する超重要ミッションを執行した、レートなのでしたぁ。