部屋とYシャツとコラム - ストレートケータイ出せやドコモ!

あなたのケータイは、折りたたみ式ですか? ストレートではないのですか? だったら今すぐそんなものは捨ててしまえ!とまでは言いませんが、ボクは折りたたみケータイが大嫌いなのです。そんな入りから今回のコラムは始まります。

携帯電話の始祖は、でっかい布団乾燥機みたいな物を肩に掛けて携帯する、今では考えられないような巨大なものでした。よくもまぁアレを携帯電話などと呼べたものです。それから次第にケータイの小型化が進み、手の平に乗るくらいに小さくなりました。もちろん、その頃はストレートタイプが普通でした。折りたたむほどの技術はまだなかったんだと思います。

では、いつから折りたたみが普及し出したか? 最初に折りたたみケータイを出したのは、今でも王道を行くドコモケータイの王者、NことNECです。詳しくは知りませんが、N501iの時点ではすでに折りたたみでした。当時まだストレートが主流だった故に折りたたみ式は敬遠されがちで、あまりウケはよくありませんでした。

しかし、折りたたみ式のメリットが現代のニーズに合っている事が分かり出した頃から各メーカーは競って折りたたみ式に変更、503iS以降は全てのメーカー機種が折りたたみになりました。ストレートは衰退してしまったのです。

折りたたみ式のメリットを分かる限り挙げてみましょう。まず第一はやっぱり画面の大きさでしょう。折りたたむ事で上下の面積が広くなるわけですから、それだけ画面もでかくなるのです。それにともなってパッド部の広さもウリ。基本15ボタンやメニューボタンの他にもメーカー独自の様々なボタンが加えられています。あと、当然のメリットですが、折りたたむことでコンパクトになります。

続いて、愛するストレートタイプのメリットを挙げてみましょう。…と言っても、スペック的に見れば折りたたみには勝てるはずがないのです。だから、メリットというメリットは見た目のデザイン如何になってきます。画面サイズもボタン面積もコンパクト差も、折りたたみには勝てません。でも、見た目のデザインなら負ける気がしません。ストレートのウリである薄さは無駄のない鋭角なフォルムを生み出し、持っているだけでかっこよくなった気分になれます(大げさ)。アンテナも長いので電波の持ちがいいのです(アンテナって関係ないらしい)。ボタン面に関して、折りたたみ式は折りたたみ時の接触を避けるためボタンが平面になっていますが、ストレートでは平面にする必要がないので凸凹になっています。これが肝なのです。ブラインドタッチを行う際に重要になってくるのは指から伝わってくる感触。前にもお伝えした通りボクはポケベル入力愛好者で、ブラインドタッチ感覚で入力するため指の感触が非常に重要になってきます。折りたたみだと平面なので指がどこにあるのか把握しにくく、ブラインドタッチがしづらくなっています。ほら、最近の女子高生なんかは画面を凝視したまま歩いて危ないじゃないですか、だから見なくても打てるスキルがキーになってくると。

そして何よりストレートが折りたたみに勝っている点、それは「開閉の面倒」。折りたたみ式の場合、電話するにもメールするにもいちいち開けなくてはいけませんが、ストレートは言うなれば常にオープンなわけですからその面倒がありません。折りたたみ式では開閉の面倒を減らすためサブウインドウが背面に付くようになりましたが、それも次第に巨大化して、どっちがメインウインドウだかわからなくなってきています。

よく言われるのが、ストレートタイプはポケットなどに入れておくとボタンが出っ放しなので誤押があるんじゃないか、という話。折りたたみが普及する前はストレートが跋扈していたんですよ?そんな問題は解決されているに決まってます。現時点ではドコモ最後のストレートであるF212iでは、本体右横にワンタッチスライドロックキーがあり、軽くスライドさせるだけでロックが掛かるので問題ありません。折りたたみ式の開閉に比べたらだいぶラクです。

ドコモからは premini という小型ストレートケータイが、auからは INFOBAR という革新的なデザインのストレートケータイが発売されました。後者はボクも欲しくなりました、最初は。しかし、auの回線品質の悪さはひどく、ドコモからの転身は自殺行為だと思っているので替えません。前者はストレートとはいえボクの思う理想のストレートとはかけ離れているため検討すらしません。ドコモの高い回線品質とスタイリッシュなストレートケータイ、これが合わされば無敵のケータイになるでしょう。もしドコモが新たなストレートケータイを出せば、ボクは無条件で乗り換えると思います。その願いを次の言葉に込めまして、今回のコラムと致します。

ストレートケータイ出せやドコモ!

2004年5月30日 レート