部屋とYシャツとコラム - テメェらポケベル入力にしろや!

今やケータイを持っていない方が珍しい時代となりました。いや、なってしまいました。むしろ陥ってしまいました。便利な、いや便利すぎるものの普及は必ずしも世の中を良くするとは限りません。いわゆる「出会い系サイト」による犯罪は増える一方で、警察も手をこまねいている状況です。歯止めの利かぬお子様の使いすぎによる通信料金の底上げは家計を圧迫し親御さんもホトホト困っています。

しかし、今回お話しするコラムは決してそんなダークな話とは無縁なのです。

皆さん、ポケベル入力というものをご存知でしょうか?ケータイの文字入力方式の1つで、機種によってはツータッチ入力などとも呼ばれています。文字入力を気にしない方は普通、初期設定のかな入力を使用するでしょう。ですが、こんにちのケータイ使用の主な機能は「メール」にあり、文字入力方式は文章を書くという点で最も重要な項目なのです。最近のケータイも予測変換や変換履歴などの機能が付与され、重要性がさらに増してきているのがわかりますね?でもそれはあくまでサポート機能であり、文字を打つのはやはり人間なのです。サポートやAIだけでは文字は打てません。

文字は速く打てれば良いことに越したことはありません。回線状況が整っていれば素早いメールの送受信が行われ、円滑に会話が進みます。もっと速くメールを打ちたい、更なる高速化を目指したい、そう思っているあなたにピッタリな方法があります。自分のケータイにあることを気付いていない方も多いと思いますが、それこそがポケベル入力なのです(友人のA5303Hで確認したところ、方式名が文字コード方式となっていたので一定ではないことに注意)。

文字は速く打てれば良いことに越したことはありません。回線状況が整っていれば素早いメールの送受信が行われ、円滑に会話が進みます。もっと速くメールを打ちたい、更なる高速化を目指したい、そう思っているあなたにピッタリな方法があります。自分のケータイにあることを気付いていない方も多いと思いますが、それこそがポケベル入力なのです(友人のA5303Hで確認したところ、方式名が文字コード方式となっていたので一定ではないことに注意)。

かな入力の場合、「う」と打ちたい場合は1を3回押します。「こ」だったら2を5回、「り」だったら9を2回押します。つまり、0~9の各ボタンがあいうえおの各行に当てはめられ、その行の何文字目かを数回押して示すという形になっています。最も普及して簡単で覚えやすい方法でしょう。しかし、ポケベル入力は違います。「あ」を打つ時は「11」と入力します。「み」だったら「72」、「ふ」だったら「63」です。数字だけ書かれてはチンプンカンプンでしょう。説明しますと、まず最初の数字は行の指定をしています。1はあ行、2はか行、3はさ行...といったように、行の配置はかな入力と同じです。2回目の数字はその行の何文字目かを指定しています。「あ」はあ行の1番目だから1の1、「み」はま行の2番目だから7の2、「ふ」はは行の3番目だから6の3という形です。1回目に行の指定、2回目に文字目の指定、これにより必ず2回の入力で1文字が打てるのです。

必ず2回と多ければ5回、比べればいかに素早く入力できるのはどちらかすぐに判断できるでしょう。しかし、ここまで熱弁を語ったのはいいのですが、確実に速くなるのかと訊かれると素直にはうなずけません。個人差の問題を除き、入力する文字によってはかな入力の方が速かったりしますし、片手で入力する場合はかな入力の方が打ちやすいし速いです。わずか12しかないボタンを駆使して入力しているわけですから、最強の文字入力というのはそうそうないものです。NECの機種にはT9入力というものがあります。詳細は割愛しますが、ヘタをすればかな入力やポケベル入力よりも速いものとなるでしょう。既存の入力方式もいつか化石となる時代が来るとボクは思います。

でも、ポケベル入力の良さは速さだけではありません。パソコンのキーボードで日本語を入力する時、一般的にはローマ字入力なので入力の多くは2打で1文字ですね?そう、ポケベル入力と一致するのです。2回で1文字、そのキーボードに似た打ち方が好きでボクはケータイ購入時から愛用し続けている方式です。

かな入力に慣れてしまい今さらポケベル入力になんか変えたくない人もいるでしょう、覚えるのが面倒だから嫌だという人もいるでしょう。でもせめて1日だけ、1日だけでいいからポケベル入力に設定して過ごしてみてください。文字入力に苦難したケータイ購入直後の日々を思い出したり、もしかしたら新しい世界が見えてくるかも(大げさ?)しれません。だからボクはこの場を借りて、声を大にして言わせて頂きます。

テメェらポケベル入力にしろや!

2003年7月27日 レート