これほど長いこと一つのゲームをやったことは、今日までの人生でもまずなかったことです。―COD4。PS3はほぼCOD4専用機と言っても過言ではありません。一昨年の暮れ、突如来航したその黒船は、もはや発売元を失った今でも鉄砲野郎たちによって遊ばれているのです。そんで、一年以上も一つのゲームをやっていれば、珍しいこともあるもので、リアル身内と二通くらいしかやりとりしたことがないPSNのメッセージが何度か届きました。見知らぬ人（どう考えてもCOD4経由）からのフレンドのお誘いが二通、もちろん両方断った。それからベガス2からの誘いが一通。どうしようもないので断った。とまぁ、テンプレート件名と英語でしか彩られなかったPSNのメッセージ。確かにオイラはボイチャもやっていないしフレンド登録をしたこともされたこともないし、しようと思ったこともない。わずらわしいから、と、言うのは簡単。でも実際は、友達をつくることの方が何倍も何倍も難しくて、ボクはその超高難易度のミッションを一発でクリアできる術をポイしてしまっているのです。どうせオレは一匹狼なんだ、サイレントコミュニケーションが大好きなんだ、ムリして言葉の壁を超える必要もないんだ。…なのに、そんな毎日のどこかに、ちみっちゃい寂しさを感じているオイラがいた。

そんなある日、COD4プレイ中にふと、メッセージが届いてはいまいかチェックしてみた。万が一届いていても誰かからのフレンド登録くらいだろう、断ることしか頭に入れず、レートはゲーム中XMBからメッセージ一覧を開いた。

【キャンパー死ね】

ぼくは、ひとりぼっちなんかじゃなかった。

ようするに初めて（見知らぬ）プレイヤーから内閣バカヤローメールを賜ったわけです。日付を見て、内容もよく覚えています。勲章だと思って大事に取っておきます。…いや、皮肉とはまたちょっと違うんですよ本当です信じてください！！！！！　端的にまとめると初めての人為的日本語文だったんですね。オレはマーセしかやらんので、チーデスみたいなアメリカンピーチクパーチク村にはあまり入らないもので、ただでさえ人口の減ってしまった日本人（特にボイチャを使っている方）を全く見かけなくなってしまって。そりゃ一年以上経ってりゃ当たり前って話ですがね、そんな中で日本人からメッセージが届くっていうのはもうねトム・ハンクスもビックリですよ。…ええと、キャスト・アウェイです。残念ながらタイトルだけで本文はありませんでしたが、COD4有史以来最高の感動巨編として、大切に保存させていただきたく存じます。

…ちなみに、本当のタイトルはもっとやさしいです。

0ぐは。